天才アラカワシンイチロウ。TOKYO WHEELSでは”アラパン”という名前のほうが知られているかもしれません。
このアラパン(アラカワパンツの略)で、TOKYO WHEELSが販売するクロップドパンツの中でも屈指の大ヒットアイテムです。
そのアラパンを作ったアラカワさんの新作コートの出来が素晴らしすぎて。試着した時に思わずその出来の素晴らしさに「天才か!」と唸ってしまったほど。
このアラカワシンイチロウさんはパリコレなどでも活躍していたデザイナーです。当時はカミソリと呼ばれて(言い過ぎ)でも、声をかけるのも躊躇うほどギラギラしていたそうです。
そんな人に別注をお願いするのもおこがましいと思いつつ、お願いしたのが始まりで今の長いお付き合いが続いています。
このコートの出来が凄まじく良いです。まず見た目が仕事でもオフでも使えるお洒落な雰囲気。下手なイタリアブランドでも負けないようなクオリティです。
しかもきちんと自転車用にいろいろと考えられてます。ちょっと写真多めになりますが、見ていきましょう。
程よい丈の長さ。普通の自転車ならこのままでも全く問題なく乗れます。(後述する機能がまたすごいのですが。)
高い防風性能。フロントジップで完全に遮断することができます。締めたスタイルも格好良いのもまたポイント。
ダブルジップなので、前傾姿勢が強いスポーツバイクなどに乗る時は下から開けて足の可動域を確保。
これだけじゃありません。アラカワさんってサンプルの段階などで細かく細かくはあまり説明しないんですよね。実際に買って着てみて「あ、これ便利。」と感動するケースが多々。(同シリーズのカーゴパンツは僕も買いましたが、感動多々あります。)
そのあたりも触れてみます。まずはこの価格でよくやってるなあーと感心する凝ったパターン。エルゴノミックという言葉の理由です。

ポケットも二個。アームウォーマー的に使えるものとサイドポケットと。使いみちを分けて重宝しそうです。
そしてここが動きやすさの肝で、パターンも凝っているのですが、更に腕の可動域を更に確保するためにニットリブになっています。
このお陰で、めちゃめちゃ動きやすい。
さらに。
コートの裏にこんなものが、なんぞこれ?
こうやって使います。

わかりますかね。乗車時のバタつき防止です。

そもそもの丈がそこまで長くありませんが、リアタイアとサドル位置のクリアランスが小さければ、干渉する恐れがゼロではありません。そして経験された方は分かると思いますが、大丈夫とわかっていてもコートの時って気になるんですよね・・・。
コートの巻き込み、汚れを気にしながらの自転車ライドは危険です。なのでこの機構が効いてくるのです。
実際にどうなるかを試してみたのですが、お尻にまとわりつく感じになって全く干渉する気配がありませんでした。
後ろから見たほうがわかりやすいですかね。お尻にそって巻き付くイメージです。(サドルとお尻の間には挟んでいません。)

これならスポーツバイクでも安心して使えます。(これでサイクルロードを強度高めに走れ、とは言ってない。)
最後に横から。十分なクリアランスがあるのがわかります。
これなら雨上がりの巻き上がりとかも防いでくれそうです。
天才アラカワシンイチロウの
渾身のコート。季節の変わりやすい今時期から秋冬まで3シーズンで活躍する頼もしいコートになりそうです。