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Tokyo Motorist
2019.08.02 Fri
ごぶさたしています!(汗)
いよいよ明日、明後日は「彼女の島ミーティング2019」を行います。
これは片岡義男さんの小説「彼のオートバイ 彼女の島」の舞台となった瀬戸内・岡山県の白石島で、片岡義男さん作品、そしてオートバイを愛する仲間で集まろう!という趣旨で僕が呼びかけたイベント。
2015年に開催し、今回は4年ぶりです。
参加される方はもちろん片岡作品のファンが多いと思いますが、参加にあたって、いまいちど「彼のオートバイ、彼女の島」を読み返しておくことをススメます。
なぜなら、小説には島の情景がつぶさに描かれていて、作品を読んでから島に行くことで、小説の世界が“追体験”できるから。
「彼のオートバイ、彼女の島」は絶版で、ネットで購入しようとすると結構な値段がしますが、じつはAmazonのKindleで、デジタル版が無料で読むことができます。
ぜひ、スマホやiPadにダウンロードして持っていきましょう!
僕が「彼のオートバイ、彼女の島」という小説に出会ったときのことを、以前MOTO NAVIに書いたことがあります。その全文をここに掲載しますので、こちらもよかったら読んでみてください。
彼のオートバイ、彼女の島
高校一年の夏休み。遊びに行った親戚の家で、徒姉妹の部屋の本棚に並んでいた一冊の文庫本が目にとまった。
「彼のオートバイ、彼女の島」
16歳の誕生日を待ち、原付の免許を取ったばかりだった僕は、タイトルの「オートバイ」という文字に興味を惹かれ、その本を手に取った。
それが片岡義男さんの小説との出会いだった。
内容はオートバイ乗るコオという青年とミーヨという女の子をめぐる、一言でいえば恋愛小説だ。二人はツーリング先で出会い、やがて恋愛関係に発展していくのだが、そのストーリーにコオの乗るカワサキ650RS、通称W3が重要なモチーフとして使われている。
僕は「彼のオートバイ、彼女の島」を読んで以来、そのクールな文体と究めて映像的な描写、そしてストーリー中にしばしばオートバイが登場する片岡小説の大ファンになった。そして僕の本棚には片岡義男の文庫本の目印である、赤い背表紙がズラリと並んだ。
「幸せは白いTシャツ」、「スローなブギにしてくれ」、「ボビーに首ったけ」「アップルサイダーと彼女」、「湾岸道路」、「長距離ライダーの誘惑」、「ときには星の下で眠る」‥‥‥。オートバイが登場する作品はかなりの数があって、すべてをここに挙げることはできないほどだが、中でももっとも知られているのは、やはり冒頭に書いた「彼のオートバイ、彼女の島」だろう。
またオートバイとともに、片岡さんの小説の中で重要やウェイトを占めているのが「女性」である。そこに描かれている女性には共通した特徴がある。とても美人で、聡明で、また多くの場合、自分で自動車かオートバイを運転するということだ。
ちょっと恥ずかしい話なのだけど、じつをいうと僕の女性の好みは、片岡さんが描く女性像にかなり影響を受けているように思う。まあ、美人で聡明な女性が嫌いな男というのはあまりいないと思うが、加えてオートバイを運転する女性に、僕は強く惹かれるのだ。
したがって今回の巻頭特集が、オートバイに乗る女性をテーマにしたものであるというのは、そんな僕の好みも少し(?)反映されている。特集のサブタイトルを「彼女と、彼女のオートバイ」としたのは、さすがに片岡さん的に過ぎたかな、と勝手に照れたりしている。
まだまだオートバイに乗る女性というのは少ない。しかし今回の特集を通じてこんな素敵な、格好いい女性のライダーがいるのだということをぜひ知ってもらいたい。そして記事を見てオートバイに興味を持つ女性が一人でも増えてくればいい、と思う。
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この記事を書いた人
雑誌「MOTO NAVI」「NAVI CARS」の創刊編集長を務め、クルマやバイクのある生活の「楽しみ」を発信し続ける。現在はエディター、ライター、コメンテーターなど幅広く活動。
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