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もり氏
2016.07.25 Mon
TOKYOlifeにおいても、絶賛セール開催中であります。
SUPER SUMMER SALE(返品交換OKでござる!)
昨今、昔に比べてセールの勢いが無い、と言われています。
今さら説明するまでもなく、そもそもセールというのは、今シーズン売れるだろう、と見込んで仕入れたけれども、売れ残ってしまったものを”泣く泣く(⇠ここ重要)”ディスカウントして販売する、というものでした。
ところが、徐々にセールによる集客や売上が見込めることから、マーケティングという古びた手法においていろいろと分析され、セールでも「儲ける」という手法が確立されてしまいました。
某大手セレクトショップなどは元々安く作った物をセール商材向けとして価格を高く設定して、セールやアウトレットに投入してるのです。とある大手は、アウトレットの売上が全体売上の3割を占める、ともいいますから、それが如何に商売としてなりっているか(儲けがでているか)が伺い知れます。
※普通のアウトレットのように損切りで、マイナスで叩き売っているのが売上の3割を占めていたら、普通は倒産します。
この手の話、以前は業界の公然の秘密だと思っていたので、あまり言わないようにしていましたが、今やアパレル専門のコンサルタントの方もBLOGなんかで書いてますから、言って良いのでしょう。
しかしながら、コトはそんなに上手く進まなくて、だんだんそれが意識せざるとも消費者にも見ぬかれ始め、セールの勢いが落ちている、ということに繋がっています。完全なる自業自得ですが、セールやアウトレットを生業とするのであれば、別に問題は無いのですかね。
弊社は、純粋にアパレル販売を生業の一事業としていますから、そういうセール向け商材の買付けや原価率を抑えまくった商品開発を一切やっていません。定価ですべてを売り切る覚悟で仕入れたり、作ったりしています。なのでセールになったものは、おしなべて本気のお買い得です。
ですから、いまだセールの勢いが落ちる、ということもそこまでありませんが、それでもやはり昔に比べたら落ちました。業界全体が疑われているのでしょうね。
多少愚痴っぽくなりましたが、うちのように真っ当にやっている所でセールにかかるものって一体なんでしょうか、というお話。
●サイズ歯掛けで残ってしまった商品
ある種これはサイズがあえば一番お買い得かもしれません。定価でもそこそこ売れているのですが、サイズが欠けているものを翌シーズンまで持ち越してもしょうがないので、ディスカントして売り切ってしまおう、というものです。
例えばこれとか。
ジャガードナイロン フーデットブルゾン【TORANO】
初動も良く、実は私も購入したぐらい、かっこいいのですが、少し気温が上がった為、微妙に残ってしまったもの。サイズ1サイズしか残っていないので(多分あと1点?)なので、セールに。これに限らず、TATRAS系は秋からでも使えるので、お買い得かと思います。
●少し在庫額を減らしたい
調子よく売れてはいるのですが、読みが強気になりすぎて、在庫が少々多すぎる。っていうことで、少し売り減らしておきましょう。という形でのセール。これもある程度売り減らしたらすぐに定価販売に戻るので、お買い得の部類に入ります。人気はあるけども、バイヤーが強気すぎた、というところです。
例えばこのあたり。
クローム/メッセンジャーバッグ【CHROME CITIZEN Night Series】
CHROMEは直営店も出来て、定番としてこのあたり扱っていると思うので、本当に申し訳ないかぎりですが、CHROME全体の在庫額が半端ないので、少しセールにしています。調整終わったら、セール終わりますので、気になる方はお早めに。笑
●価格設定が惜しかった
これは商品開発の時によくあります。思い入れが多すぎて、一杯詰め込んで、気がついたらコストが予想の遥か上をいっていた・・・という展開です。やはり作りと価格のバランスを含めて商品価値ですから、いくら物が良くとも、価格とのバランスは考えなくてはいけません。得てしてお客様には分かりにくい部分にコストがかかっていて、上代設定が高すぎた、というものです。
これは、適正価格で売るためにセールにします。利益はほとんど出なくなりますが、それでも買ってもらった方が僕らも嬉しいですしね。
ここで例をあげるべきか迷ったのですが、実際人気もありますし、セールになってからの動きがすこぶる良いので紹介を。
別注リバーシブルTシャツ【narifuri×TOKYO Wheels】
こちらは構想の段階から僕も入ってましたが、各店舗の地名を入れよう!など、結構良い感じでまとまったと思っていたのですが、価格についてはチェックしておりませんでした・・。
上がってきて、Teeシャツで1.4万かあー、結構するなあ。。という感想を持ったのも事実です。(ただ、かなりコストはかかっており、利益率は抑えて出している方です。)
僕のお金持ちの友人は実際に買ってはくれましたが(ありがとう!)、かなりの量を積んでいますから、これですべてを売り切るのは結構難しいだろうな、と思い、価格変更の意味も込めて、セールにしました。
現在は1万円弱になったの、買いやすくなったせいか、かなり売れています。いくら機能があるとはいえ、自転車でも使えるTeeシャツ、1万円オーバーはあまりやっちゃあかんよなー、と反省しました。。。
●廃盤になる定番商品
これもお買い得かもしれません。定番的に展開してきた商品が、来季次のモデルに移行するのでセールになる、ってやつです。こういうブランドってなかなかセールとかしませんからね。この辺りは情報戦ですね。
例えば、これ、かな。
サイクルジャージ【ASSOS SS.MANGUSSTA_S7】
ASSOSなんて通常セールやりませんからね。モデル入れ替えの時だけ、ディスカント。これはサイズがあれば絶対狙い目です。
大体セールにかかる理由はこんな感じで・・・・
っと。
もう一つありました。
●バイヤーがセンスが無かった。
これ、一番悲しいやつですね・・・。絶対売れるぞ、これ、超絶格好良い!と意気込めば意気込むほど外す、という法則がありまして・・・。
悲しいので例は挙げませんが、この手のものはごっそり在庫も残り、ひっそりとセールになり、MOREセールまで引っ張られて、終了となります。
ただ、バイヤー的には、心の底から「格好良い!」と思ってオーダーしているので、ある意味、お買い得なんですよ!
あと比較的この手のアイテムは、ファッション性が高く、着こなし難易度が高いものが、バイヤーと購入者のギャップとなって生まれるケースが多いです。なので、そのあたりの雰囲気を感じたら、あえて購入して、着こなしてみる、というのも楽しいお買い物の仕方かもしれませんよ、お買い得なのは間違いないですから。(と、煽ってみる。)
というわけで、最近感じているセールのあれこれでした。
僕も実際に市場のセールがどういう感じなのかリサーチがてら行きたいのですが、既に次の春夏の買付けが始まっていて、なかなかいけてません。。。
MOREセールで残っているような、キワモノを狙いに、そのうち行ってみようと企んでます。笑
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