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TOKYO WHEELS
2020.05.22 Fri
ここ数年、自転車ウェア界はまさに群雄割拠。
某R○phaに始まったサイクルジャージのファッション化は、現在でもとどまることを知りません。
ヨーロッパを中心に、現在ではアメリカやオーストラリア、タイ、韓国など様々な国からいくつものジャージブランドが登場しては、Instagramの広告に出てきたりします。
そんな中、他ブランドよりも堅実なブランディングで異彩を放つブランドがPAS NORMAL STUDIOS(パスノーマルスタジオズ)。
むやみやたらにアンバサダーと称するライダーに着せることもなく、ただひたすら商品テストを繰り返し、シーズン前にはブランドサミットを行い、ライドを通じてブランドに携わるスタッフ間の連携を深める – 当たり前の様ですが、こういったことがしっかり出来ているブランドはそう多くはありません。
PAS NORMAL STUDIOS(略してPNS)は北欧デンマークはコペンハーゲン発のブランド。北欧とは言っても、ドイツのすぐ北側にありますので、スタッフたちの雰囲気がどことなくゲルマンっぽいのはそこからくるのでしょうか?そして、首都コペンハーゲンの目と鼻の先はスウェーデンというのも興味深い地理ですね。
そんな「幸福度」が世界で一位だったこともあるデンマーク発のブランドPNSですが、デザインはとにかくシンプルを極めています。ブランドのメインとなる「Mechanism Colletion」については超ド級のシンプルデザイン。それゆえに、ポイントになってくるのが「カラー」と「ロゴ」と「フィット感」です。
シンプルなアイテムだからこそ、細部が重要になってきます。裾や袖のストレッチ素材の丁寧な色合わせ、ロゴの大きさや配置、まるでプロ選手のジャージのようなピッタリとしたフィット感など。シンプル故に非常にコダワリの詰まった作りになっています。
それはビブショーツも同様です。デザインはシンプルを極めつつ、フィット感を追及し、パッドも上質なものを採用することでその見た目に適ったクオリティとなっています。
そして、ここからがPNSの神髄。共同創業者でありクリエイティブディレクターであるカール・オスカー・オスレンが手掛けたコレクションが彼の名を冠したT.K.Oコレクション。
今季のデザインは、まるで絵画(水彩画)のようなプリントが施されました。まさに現在のPNSのポテンシャルの高さを物語っているといえます。
「現代のサイクルジャージに何を期待するか?」という問いかけに対するブランドのひとつの答えでもあるこのデザイン。ジャージをキャンバスに見立てて、このようなデザインを落とし込むのは、アパレルブランドのデザイナーも務めているカール氏ならでは。
アイテムとしての機能そのものも大事ですが、それ以上に「着たときにどれだけ美しく見えるか」という部分に重きを置き、「スーツ=ビジネスマンの正装」と同じように「サイクルジャージ=ロードバイクにおける正装」として定義するPAS NORMAL STUDIOS。
一度袖を、脚を通せば彼らの世界観を存分に味わえること間違いありません。
オガワ
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この記事を書いた人
自転車が好きすぎてTOKYO WHEELSで働き始めてしまった自転車バカ(坂バカ)。今ではお店に立つことはほとんどなくレアキャラ化しており、基本的には中の人として仕事に従事。様々なサイクルウェアブランドの仕入れを行い、実際に身に着けて走る中で、それぞれの良さを見つけ出し情報発信し続けていく。
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