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2020.05.14 Thu

もり氏

初めての自転車通勤。さて何から揃えましょう?

はじめての自転車通勤。

コロナショックの影響を受けてか、自転車についての相談を受けることが多くなりました。店頭でも、身近な知り合いからも。

STAY HOMEの影響もあり「運動不足なので自転車乗りたい。」「公共の交通機関の利用を控えたいので自転車通勤を始めたい。」など、様々な理由で今自転車が注目を浴びています。


自転車用のメッシュジャケットで通勤してみたり。

特に多い質問がこちら。

・どれくらいの距離なら自転車通勤できる?
・はじめて自転車買うんだけど何がいい?予算は?
・自転車通勤に最低限必要なものは?

その質問に13年の自転車通勤歴を誇る私が個人的見解で回答を出してみましょう!人それぞれ、スポーツ経験や通勤経路に坂が多いか否か、乗る自転車タイプによっても感じ方は全然違うとは思うので、あくまでも目安としての個人的見解を独断で書いていきます。適宜、ご自身の感覚で置き換えて読んでみてください。

どれくらいの距離なら自転車通勤できる?

前回のモリブロでも書きましたが、頑張れば何キロでもOK。弊社では片道25kmを自転車通勤しているというツワモノもいます。世界最高のサイクリングジャージブランドと呼ばれる某ASSOSの以前のAPAC担当のマーケティングマネージャーはスイスに住んでいたのですが、オフィスまで一山越えて片道50kmだって言ってました。朝の5時に出るんですって。

まあ、ちょっとそういう異常な方々はさておき通常の自転車通勤なら10kmぐらいが最長かな、という気がします。ただし距離に寄って装備や気構えが変わってきます。大きく区分するとこんな感じ。

・1−3km:ちょい乗り通勤
・3−5km:快適ジテ通勤
・5km-:ガチ通勤

●1-3km:ちょい乗り通勤
これは買い物に行くぐらいの気楽な感覚で余裕で通勤可能です。なんなら歩ける距離ですからね。洋服も普段着で大丈夫。自転車もママチャリからクロスバイク、ロードバイク、ピスト、小径車・・・なにを選んでもOKでしょう。ロングスカートやワイドパンツ、裾のチェーン巻き込みだけは気をつけてくださいね。アッという間に黒いシミと穴ができますので・・・。

●3-5km:快適ジテ通勤
これぐらいの距離から自転車通勤、略して「ジテツウしてるよ!」って言えるレベルでしょうか。寒い時は防寒具、暑い時は汗対策などが必要になってくるのもここから。また自転車用バッグやグローブ、漕ぎやすいシューズなどが欲しくなってきます。適度な運動も兼ねてくれるので、毎日少しのトレーニング効果が望めます。やり方によってはダイエット効果もあります。季節を問わず、一番快適なのはこの距離ですね。

●5km-:ガチ通勤
ここからは本気系です。防寒、暑さ対策をバッチリしておかないと帰りは悲惨なことになります。軽いパット付きのパンツなどを導入したくなります。7km以上の距離だと往復14kmなので、漕ぎ方によってはリアルな自転車乗りとしてのトレーニングも兼ねることができる距離。せっかくなのでしっかりしたロードバイクを買って、自転車通勤しておくと、自転車が趣味、といえるレベルにすぐに上達します。サドルやステムなどギアにもこだわりが出始め、ホイール変えたいとか沼にハマるのもこのランクの方が多いです。

 

はじめて自転車買うんだけど何がいい?予算は?

これは中々難しい問題です。多くの方が口にするこの「予算10万ぐらいでオススメの自転車ある?」という言葉には「持ってて格好良い、バカにされないの教えて。」という意味が込められているのです。

正直昨今の自転車って本当によく出来ているので、そこそこ名前が通っているメーカーのものであれば機能的には十分です。むしろ買う自転車屋さんに気をつけろ、と思います。信頼できる自転車屋さんで買うことの重要性を皆さん低く評価しすぎです。乗れば乗るほど、自転車屋さんにはお世話になることが増えるので信頼できるところを探しましょう。(このあたりの話はまた別の機会にでも。オススメショップも載せます。)

ここからは完全に独断と偏見ですが、せっかく自転車通勤されるならママチャリはやめたほうが良いと思います。理由は言わずもがな。でその上で判断する目安は「自転車を休日の趣味としても活用したいかどうか」これは一つの大きな境目です。本当に自転車通勤だけで使いたいのであれば、クロスバイクや走りに特化した小径車などが選択肢に上がってきます。予算としては10万も出せば十分な選択肢が用意されますので、そこから選べば良いと思います。(5万と10万だとかなりレベル感に差がでますので、まずは予算は10万で。)

そしてせっかく買うなら趣味にもしていきたいというのであれば僕ら沼にハマってしまった輩のように数十万のバイクをいきなり買っても良いですが、まずは15万円ぐらいを目安に完成車を探すと良いかと思います。(で、結局20万ぐらいになってしまう方も多いハズですが。)10万ぐらいの完成車で始めた方で徐々に自転車にハマって休日もツーリングにいく、といった使い方になってくるとホイールやらハンドルやらサドルやらコンポーネントやらを変えたくなるのですが、結局フレーム本体がそれに見合わずに、1年経たずにフレームから買い替え、という方が多い印象です。

予算15万ぐらいフレームを少し良いもの、ホイールやコンポにはあまりお金をかけずに、としておくとそれなりにそのまま乗り続けている感じがします。勿論どのブランドを選ぶかによりこのあたりの予算感は随分変わりますので、一概には言えませんが、目安としてもらえれば。このあたりは本当に感覚値、人によって選び方によって全然違うと思いますが、初心者の方への予算感の参考までに。

 

自転車通勤に最低限必要なものは?

さてこれが一番気になる自転車通勤を始めるにあたって”最低限必要なもの”はなんでしょうか。全体の予算を組む上でも重要ですよね。勿論自転車通勤を快適に過ごす、となると我がTOKYO WHEELSには気の利いたものありまくりですが、そうではなくてまず最低限必要とされるもの、リストアップしてみました。


実はこれスーツベルトバッグも自転車向けに作られたもの。

●自転車本体
当たり前ですが・・。

●ヘルメット
毎日の通勤です。いくら自分の運転に自信があってももらい事故は避けられません。都内だと小さい頃から自転車でヘルメットをかぶる習慣が無いのでおろそかにしがちですがかぶる癖を付けたほうが良いです。思っている以上に生命を守ってくれるからです。

平成30年は自転車事故による死者が454人。死亡・重症事故のうち対自動車の割合が77%、そして事故類型としては「出会い頭の衝突」が56%と半分以上を占めています。出会い頭の衝突でも急ブレーキをかけることが多いですが、自転車の構造上、そうすると頭から投げ出されることになります。ヘルメットをかぶっているか否かで生と死を大きく分かつことになりますので、ヘルメットはぜひとも被りましょう。

●グローブ
ハンドルを握るのが快適か否かで判断される方も多いのですが、グローブのもう一つの大きな役割として転んだ時の裂傷を抑える効果があります。砂利道などで転倒して手をついて手に小石が食い込んだりしたら大変ですので、グローブは多少暑かろうとつけるに越したことはありません。最低でも指切りグローブで手のひらは保護しましょう。

●アイウェア
こちらもサングラスを想起される方が多いと思うのですが、日除け効果は勿論ありますが、安全上の意味合いとしては風除けと虫よけです。それなりのスピードで走ればもちろん風が直接目に入ってきますのでストレスになります。また突然ホコリや虫が目に飛び込んだりするときもアイウェアをしていれば防ぐことが可能です。(車が横にいるときなどは、これ非常に危険なのです。)

以前、道の左端をそれなりのスピードで走っていた時に、街路樹の小枝の細いのがヒョロリと伸びていて、あわや目に刺さりそうになったことがありました。その時はもちろんアイウェアをしていたので全く問題ありませんでしたが、こういうこともあるんだな、とヒヤリとした経験です。

●自転車用バッグ
ある程度の距離になると自転車向けで無いバッグだと辛くなってきます。少し前傾になる自転車の姿勢に合わず重たく感じたり肩が痛くなったり、背中の放熱性が低くて汗でびっしょりになってしまったり。必ずしも自転車用でなくてアウトドア系は自転車でのニーズに近いので代用できますが、もし予算に余裕があるなら自転車用のバッグを買ったほうが仕事も捗ります。TOKYO WHEELSなら通勤でも便利な自転車用バッグが自転車屋さんでは見られない豊富な品ぞろえで見ることができますからね!(宣伝。)

・自転車保険
これも忘れがちですが、自転車保険はぜひ入りましょう。自転車事故の総数は平成19年からの10年間で53%まで減っているのですが、自転車対歩行者の事故は89%と減少率が非常に少なくなっています。(実はその前の10年間で4倍以上増えている。)そして最近では死亡事故で1億円近い損害賠償の支払い命令が出ているケースも増えています。自転車でも事故の加害者になる可能性は高いので必ず保険には入りましょう。いまやコンビニでも簡単に入ることが可能です。自転車買ったらとりあえず入りましょう。

また偉い長くなったので、今回はこのへんで。次回は「自転車通勤におけるルート設定のノウハウ。」また「自転車通勤では何に気をつけるべき?」という事を書いてみたいと思います。


慣れてきたらこんな感じで。

この記事を書いた人

モリ

波乗り+バスケ+自転車+バイク+ファッション+LOVE=LIFE  好奇心旺盛、なんでもやらないと気が済まない!!

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