良いモノには訳がある。

ひようたい‐こうか〔‐カウクワ〕【費用対効果】支出した費用によって得られる成果。「―が大きい」

お買い物するに、かなり重要なウェイトを占めるワードではないでしょうか。ひとくちにファッションアイテム。シャツをとってもプライスはピンキリです。

ファストファッションで良ければ、数千円～ありますが、当店の主力ブランドのプライスゾーンだと二万後半から三万円台とかなり高級（とご来店のお客さまにも言われます笑）。

参照：シャツ、買った？【やっぱり、僕はシャツが好き。】

参照：シャツ、買った？第二弾【フィナモレが最終進化を遂げました。】

セレクションするに、モノと価格のバランスも重要なファクターなのです。

早くも来シーズンのプレコレクション(展示会)がスタートしており、新たなコレクションにワクワクな部分と、レートの影響にハラハラ。予算とにらめっこしながらオーダーを組む。想いが相反するヘビーでタフな時期がやってきました。

数ブランドの展示会回ってきましたが、この秋冬も楽しみながら、次シーズン（17年春夏！）も期待出来ますよ！

と、触りはこのくらいにして、冒頭でお話した費用対効果。

市場価格となるポイントは多数ありますが、なぜこのプライスになるのか？要点をまとめると。

〇生地（素材）値
ほとんどのアイテムに於けるプライスウェイトの半分以上はここ。希少な素材(コードバン、クロコダイル、シルク、カシミアなど)であればあるほど価格に反映してきます。

〇工賃
全てのビジネスでも同じことが言えるでしょうが、工数（手作業の箇所など）が増えれば、その分がアップチャージします。また、特殊技能などもある場合(スキンステッチなど)限られたスペシャリスト（職人）の手が加わると当然ながら価格に反映します。

〇流通
ワールドワイドに展開しているか（各国への流通経路）、ローカルな部分によっても少ない割合で反映。オープンな流通を持っていないブランドさんは、上記工数かかるため、その分がのってきます。

その他、良く言われる為替（レート）の影響もありますが。個人的な見解で、見てきたもの、聞いた事を整理すると、このようになります（かなり大まかですけれど）。

さて、ここジェディアで最もハイプライスとなったブランドが、皆さまご存知のISAIA（イザイア）。

参照：２年越しのラブコール。ISAIA（イザイア）登場です。

参照：ISAIA(イザイア)について~その1~

参照：ISAIA(イザイア)について～その２～

その良さについては、ブランドのイメージ戦略もあり、多くのブランドが出てきては、消えていくファッションシーンの中でも希有な存在。日本展開（80年代）から、ずっと同じ（最上位）ステータスを維持し続けています(それはそれは、凄い事です！)

来店する顧客さまも、いつかはイザイア！といったコメントもあって頼もしい限り(そのいつかがあまりに遠いと困りますが笑)。今シーズン展開ながらオンラインショップでも受注も頂き、同志の存在に驚くと共にとても嬉しい限りです。

改めて展開モデルをご紹介しますと。

まずは、イザイアらしいコーラルレッドが鮮やかに走るクラシックながら洗練されたチェックジャケット。

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＞SAILOR JKT

そして、ビジネスから冠婚葬祭までをも幅広くカバーするアクアスパイダーというイザイアのエクスクルーシブな撥水ウールを使用したスーツ。

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＞GREGORY SUITS

どちらも、ナポリの伝統工芸ともいえる職人業が活きています。その地域でしか作りえない技術も有するサルトリア。現代に於いては、当時と異なり、人やモノの流通、往来は爆発的に増えましたが、やはり地域性。その場所にしか継承されないテイストも多々あります。だからでしょう。日本でも同じことをやろうと、素材や技術をまねてみても、最終的に同じように出来ない（出来ていない）。

だからこそ、その価値は存分にあると思います（それが本来のブランドらしさだと考えます）。

能書きツラツラと書いてみましたが、言葉（文章）では伝えきれないのもファッションの魅力。良いモノの価値を知るには、投資も必要です（当時はよく勉強代とも言いました笑）。もちろん、個人に合うか、合わないか（体型も含め）などありますが、モノとしての価値はプライス以上にあるブランド。まずは一度試す価値のある、費用対効果も計り知れないブランドです。

サイクサ