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Jedia
2018.10.25 Thu
はい、「大人ドレスの着こなし術」のコラムです。今回はドレススラックスの正しい裾直しの仕方です。
前回:靴下を侮ってはいけない。
ここでいう正しい、というのは歴史的な基本ルール的にどうこうという話ではなく、今のトレンドを見据えた上でこうした方が今っぽいよ、というご提案です。
※丈直しに見合う画像がなかった為、ドレスっぽい写真でご勘弁を・・・。
実はJediaへのお問い合わせでも「パンツの裾はどうあげたら格好良いですか?」というのはBEST10に確実に入るよくある質問です。
回答から先に申し上げますと初心者の方は「ノークッションで、ダブル幅4.5cm。」と指定するのが間違いありません。
ダブル幅4.5cm。
一昔前はシングル仕上げやダブルでもダブル幅3cmなどの細めもありましたが、今は若干太めの4〜4.5cmというのが主流です。標準的には4cmですが、プラス5mmで無理なく洒落感がアップします。
そもそもダブルの良さは生地の重みで、スラックスのシルエットが美しくでるから。ドレス生地は柔らかいのでシングルであげると裾がペラペラとした印象を与え、締まりがでません。特に狙いがないなら、ダブルであげるのがオススメです。
最近では、その流れに反発して、ダブル幅を細くする人も出てきています。かくいう私も昨年は黒のスラックスをダブル幅3cmであげてモードっぽく履いていたり、ウールのトラベラーカーゴをダブル幅2.5cmという細さですっきり履いてみたりして、楽しんでいます。
2.5cmに関しては上がってきた時に「やりすぎたかな・・・。」と思いましたが、ドレススラックスではないので、いろいろと使いやすく、個人的には気に入っています。
いっぽうで、裾の長さについて。
裾の長さは依然としてノークッション設定、あるいは短めのくるぶし丈が主流です。ノープリーツのパンツでは、ワイドシルエットが流行ってきていることもあり、ちょっとだけ野暮ったく少し長めに設定する人も出てきており、少しずつですが、長めに移行する可能性はありそう。
ただ、プリーツパンツに関しては腰回りがゆったりする分、足元をすっきりと短めという履き方がデフォルトになるので、やはりパンツのモデルに依る形にはなります。それでもいずれのモデルにしても安心感があるのはノークッションでしょう。
ちなみに僕の場合はスーツでノークッションジャストで履くときは73cm、アンクル丈で少し洒落感を出したいときは71cm、クロップドのようにくるぶしバッチリ見せる夏のスタイルでは69cmぐらいであげることが多いです。
おおよそ最大で4cmの差。これぐらいの差は履き方に応じて許容のように感じます。逆に言えば、慣れてきたらそれぐらいの幅をもたせてお直しをしてみるのも面白いですよ、ということ。
裾直しは単純に自分の足の長さに合わせれば良い、というものではなく、そのパンツをどう履きたいかに応じて変更できる、ユーザーに許された唯一の遊び場です。(ウエスト調整やお尻まわり調整などは見た目の印象には大きな影響がありませんから。)
どういうコーディネートで履きたいか、どういう生地感かなどを確認して、自分の思い描くスタイルに近づけていく技術は養っていきましょう。裾直しの段階で自分が思い描くものをズバッと指定できるようになると、またファッションが楽しくなるはずです。
Jediaをご愛顧の皆様におきましては、迷ったら問い合わせにご連絡ください。そのパンツをどう履きたいのかをヒアリングした上で、ドレススタイルを熟知したスタッフがオススメのお直しを指南致しますので!
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