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もり氏
2016.03.11 Fri
仕事で一番大事な作業は、作業後に行われるレビューであると、最近つくづく思います。
ベンチャー企業にいると、プロジェクトの進め方が、
・スピード感を重視
・そもそものリソース不足
などを理由に、やるだけやって放置になりがちです。ですが、結果としてレビュー無きプロジェクトは、将来に渡って大きな利益は生み出しません。
プロジェクトが終わったら、忘れないうちに、その内容を様々な視点から見直して、修正をかけて、反省点を纏めておき、次回に活かす。これが重要です。
・プロジェクトの目標は達成できたのか。(そもそも目標設定は誤っていなかったのか。)
・進め方に問題は無かったのか。
・プロジェクト自体の意味はあったのか。
それを繰り返していくと、最終的には大きな利益を生み出すプロジェクトに成長していきます。
今の日本の政治にレビューする機能が備わっているのか?
先日テレビで「震災を振り返る」という特別番組をやっていました。
津波の映像が映ると、いまだに涙が出てくる自分にも驚きました。日常生活の中では意識していませんが、それほど震災は僕らの心に大きな傷跡を残しました。
その中で、千葉・飯岡の被害について説明がされていました。飯岡は昔から波乗りでもよく行く街で、親しみもあったのですが、ここで大きな被害が出た原因は津波の第一波ではなく、その後、数時間後に来た波でした。
第一波は震災が来たすぐ後に来たので、みんな漁港から避難していました。その後、第二波が堤防を越えられなかったのを見て、大丈夫だろうと判断し、漁港の整理作業をするために戻ってしまったのです。
ところが数時間たった17時半ごろも、まだ海岸の海の水位は高いままで維持されており、次の大波が、簡単に堤防を超え、12人の死者が出てしまったのです。
震災当時、僕はネットやTVで散々いろいろな情報を目にしていましたが、時が経ち今となって、この事を全く認識していませんでした。当時見ていたかもしれませんが、多くの事故の中の一つとして、頭には認識されていませんでした。
何が言いたいかと言うと、前回の震災、そして津波を受けて、僕らが認識すべき大きな事の一つとして
津波が着たら、第一波が収まっても、絶対に近くに行くな。
という事なのです。
この明確なメッセージが、頭に刻み込まれていません。
現在もたまにテレビなどで震災、津波の話がされますが、なにか情に訴えるお涙頂戴系の話や原発の話になりがちです。
しかし最も重要なのは、前回の震災を受けて、今後また震災が起きた時に、
何をすればよいか、なにをしたらいけないのか、
という明確なメッセージを伝え、各々の頭に刻みつける事が一番大事なのではないかと思います。
前回の被害を冷静にレビューし、その結果を誰にでもわかりやすく伝える、普通の会社であれば経営者が責任を持つべき機能をこの国では、誰が担ってくれるのだろう。
当時の政権を担っていた政党は既に崩壊状態、なんとか自分の時代だけは逃げ切れれば良い、という姿勢でいる政治家が多い中で、少なくとも僕らは喉元すぎれば暑さ忘れる、とならないように、個々でしっかりとレビューし、頭に刻みつけていくしかないのだろう、と感じます。
そして、僕は、僕にできることはやろうと思います。
4年前のBLOG、ショックの中で書いたまとまりのない文章です。
そこで決意したこと。それは改めて継続を誓おうと思います。
・経済活動を止めないために、仕事をがむしゃらに頑張る。
・微々たるものですが、募金を継続する。
※日本赤十字のWEBサイトから簡単に寄付できます。
この桜は、千葉・九十九里で咲いていた桜で、先週撮影してきました。震災前にも同じ桜を撮影しており、震災後にスマホに保存されていた写真を見て「あの頃のような呑気な世界に戻ればいいな。」と感じたものでした。
P.S.
Googleが早速震災の特集ページを作ってました。
知らなかったけど、Googleっていろいろな事やってたんだなぁ。僕らは震災後、企業として生き残るのに必死だったけど、今後いつか有事の際には、動きの悪い政府に変わって、少しでも動けるような自力ある会社になりたいな。
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