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TOKYO WHEELS Tokyo
2021.06.05 Sat
今、日本でも取沙汰されている「サスティナビリティ」。
サイクリングのメッカであるヨーロッパをはじめとする先進国では、その取り組みが進んでいます。
TOKYO WHEELSで取扱いのある海外ウェアブランドも既に実践しているので、具体的にどのような取り組みがされているかご紹介します。
もしかしてアナタが着ているそのサイクルジャージも、気付かないうちにサスティナビリティに貢献しているかもしれませんよ。
衣類を入れて出荷する際に使われる梱包材には、各ブランドが自然に害を与えない素材を使用しています。
衣類を梱包するバッグは生分解性素材で出来ているため、堆肥にすることもできます。
その中でもPeloton de Parisは、キャッサバの根から作られた植物ベースの素材を使用。熱湯で溶けるため有害な残留物を残すことはありません。
今回はIsadore、Peloton de Paris、Velocioの3ブランドにスポットを当て、その取り組みについてご紹介します。
スロバキアを拠店とするIsadore(イザドア)は、ブランド設立当初から環境に最も優しく高品質のサイクリングウェアブランドになることを約束しています。
製品の全てはOEKO-TEX®及びbluesign®の国際基準に従ってヨーロッパで製造。工場での労働者の扱いと製造されたテキスタイルの持続可能性に責任を負うという企業努力を表明しています。
製品の大部分を製造する2つの主要な工場は倉庫の非常に近くにあり、輸送による環境への汚染を減らすことに貢献しています。
Alternative(オルタナティブ)シリーズは、GRS国際認証に準拠した廃材の100%リサイクル糸で編まれた素材を使用。軽量で通気性に優れ、暑い夏のライドに最適なサイクルジャージです。
ビブショーツを最初に製造したときから、リサイクル可能な素材で作られたセーム皮を使用。その他、ブランドのメインで使用されている天然素材のメリノウールも自然に持続可能な繊維源です。
Isadoreは「地球にプラスの変化をもたらしながら、お気に入りのサイクリングウェアをいつでも着用できるようにすること」を目標に掲げています。
ベルギーを拠店とするPeloton de Paris(プロトン ド パリ)は、製作者本人がサイクリストとして、またビジネスとして環境に与える影響を認識し、サスティナビリティに取り組んでいます。
靴下のラベルからチラシ、ショッピングバッグから配送用の箱まで、すべてがリサイクル施設で再利用された古紙(一般廃棄物)で出来た100%再生紙を使用しています。
工場での労働条件を良好にするよう積極的に努力し、衣類には持続可能な方法で生産されたテキスタイルを使用。製品の殆どはイタリアに本拠を置くメーカーを通じてルーマニアで作られ、ベルギーに衣類を輸送する際の影響を軽減しています。
Reconジャージは環境への影響が少ないリサイクルされたペットボトルから作られた生地を使用。吸水性が高くソフトで軽量な生地は、最大限のパフォーマンスを提供することを重視し、高く評価されているイタリアのファブリックエンジニアによって開発されています。
創設者であるヴィンセントとウェンディは世界中を自転車で旅する中で「人々の生活に真の価値を加えたい」とベルギー初のサイクリングカフェ「プロトン・ド・パリ」でサイクルアパレルブランドを立ち上げました。製品には「自然とサイクリングは牛乳とクッキーのように調和すると信じている」という願いが込められています。
アメリカを拠店とするVelocio(ヴェロシオ)は2014年の発売以来、地球への影響を軽減するためのサスティナビリティに強く取り組んでいます。
アパレル製品は持続可能な再生可能エネルギー (主に太陽光) をエネルギー源を使用する施設で製造。材料調達の大部分は製造施設の近くにあり、裁断や縫製に必要な材料を揃えるための必要なエネルギーを削減しています。
流行を追っては直ぐに捨てられてしまうファストファッションではなく、長く着られるデザインと厳選された素材を使用することで、持続的なパフォーマンスを目指しています。
Concept(コンセプト)シリーズは、消費者から回収されたリサイクル繊維と天然繊維を組み合わせ、持続可能性と技術的機能を融合させています。今後、これらの素材をビブやタイツ、秋冬ラインにも拡大する予定です。
またVelocioは環境へ悪影響をもたらすペットボトルなどのゴミ拾いイベントにも積極的に参加し、地元のサイクリストと共に海を守る活動も行っています。
海面上昇による気候変動の脅威にさらされているパルズ沿岸地域のプラスチックを拾い上げ、自転車でリサイクルエリアに運びます。
Velocioはイベントを通して「砂浜でゴミを拾っても私たちが直面しているこの大きな問題は解決しませんが、意識は高まるでしょう。私たちの無意識の消費の広がりを理解する必要がある。」と訴えています。
今回ご紹介した海外ブランドの他に、長年TOKYO WHEELSで取扱いのある日本のサイクルアパレルブランドも、サスティナブルな動きに注目しています。
先日行われたヨコハマサイクルスタイルでは、滅多に表には出ない製作者ご本人達が、日本のサイクルアパレルについて熱く楽しく語っています。
私もこの動画を見て、これまで何となく他人事のように感じていたサスティナビリティについて、改めて考えさせられました。
個人で大きな活動は出来なくても、自転車に乗るだけでも地球環境に配慮したサスティナビリティに貢献していると言えます。
また毎日着る服やサイクルウェアを地球に優しい素材で選ぶだけで、次世代の人達が住みやすい環境を作ることに繋がるでしょう。
TOKYO WHEELSにはサスティナビリティに取り組んでいるブランドやアイテムがたくさんありますので、ぜひ自転車に乗って来てくださいね。
東日本橋店で皆さまのお越しをお待ちしていま~す!
サカモト
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