UPDATE:2026.06.11
専門店が4型を正直比較
【ヘルメット選び】2万・3万・5万、価格で何が変わる?

だからこそ、いざ新しいヘルメットを選ぼうとすると「何を基準に選べばいいのかわからない」「最近のヘルメット事情についていけない」と感じてしまうことも。
実は、この数年でヘルメットは大きく進化しています。フィット感や安全性能はもちろん、軽さや通気性も格段に向上し、快適性はひと昔前と比べものになりません。
そこで今回は、2万円台・3万円台・5万円台という価格帯ごとに整理しながら、今おすすめしたい4つのモデルをご紹介します。

選ぶ基準は「価格」と「フィット感」
まず最初にお伝えしたいのは、ヘルメット選びで最も重要なのはフィット感だということです。
軽さも大切ですし、通気性や安全性能ももちろん欠かせません。しかし、それら以前に重要なのが「長時間被っていても痛くならないこと」です。
3〜4時間程度のライドなら多少の違和感は我慢できるかもしれません。しかし、ロングライドでは話が変わります。6時間、8時間と走り続けたときに、こめかみや側頭部が痛くなるヘルメットは、それだけでライド全体の満足度を大きく下げてしまいます。
今から15年ほど前は、海外ブランドの多くがヨーロピアンフィットのみを採用しており、日本人に多い横幅の広い頭型に合うモデルはほとんどありませんでした。被った直後は問題なくても、数時間経つとこめかみ周辺に痛みが出てくる。休憩のたびに真っ先にヘルメットを外したくなる。そんな状況が当たり前だったのです。
そんな中、KASK PROTONEが登場した際には、「日本人の頭にフィットするヘルメット」として大きな話題を集めました。その後、PROTONEを上回るフィット感を持つGIRO ARIESが登場し、「頭に合うヘルメットとはこういうものなのか」と実感させられました。

2018年に展開されていたPOC(ポック)の「Ventral SPIN」(左)と、現在展開中の「Ventral Air MIPS WF Asian Fit」(右)を比較してみると、その違いは一目瞭然。
写真からも分かるように、近年は各ブランドでアジアンフィットやワイドフィットモデルの開発が大きく進みました。
TOKYO WHEELSでも現在はそういった製品を中心に取り扱っており、多くの方が自分の頭に合ったヘルメットを選べる環境が整っています。選択肢が増えたことで迷ってしまうこともあるかもしれませんが、それだけ自分にフィットするヘルメットと出会える可能性も高くなったと言えるでしょう。
2万円台ヘルメット
■SYNTAX MIPS AF(GIRO)

▼ヘルメット【SYNTAX MIPS AF】¥19,800 (税込) 左の商品カラー:マットストーン
初めてのヘルメット選びでまずおすすめしたいのが、GIRO(ジロ)のSYNTAX MIPS AF。
価格は2万円弱ながら、安全機能MIPSを搭載。25ベントの高い通気性を持つ、アジアンフィットタイプのヘルメット。「グループライドに参加しても全く恥ずかしくないスペック」を持った、安全性と快適性のバランスが非常によく取れたモデルです。

最近はカラーバリエーションも充実しており、マットストーンのようなナチュラルカラーも人気。
価格は抑えつつ良いものが欲しいという方にも、自信を持っておすすめするモデルです。
3万円台ヘルメット
■OMNE LITE WF(POC)

▼ヘルメット【OMNE LITE WF】¥33,000 (税込) 左の商品カラー:マットミネラルグレー
先ほどのSYNTAX MIPS AFとの最大の違いは軽さです。その重量差は約60g。数字だけを見ると小さな差に思えるかもしれませんが、頭の上にある60gの違いは想像以上に大きなものです。4時間、5時間、さらには8時間と被り続けるロングライドでは、その差をはっきりと実感できるでしょう。
また、OMNEシリーズの大きな魅力はデザインにもあります。一般的な流線型のレーシーな雰囲気ではなく、やや丸み丸みのあるシルエット。スポーツライドはもちろん、街乗りやカジュアルなスタイルにも自然に馴染みます。そのため男女問わず人気がありますが、特に女性からの支持が高いモデルでもあります。

カラーラインナップも魅力的で、マットミネラルグレーやマットホワイトといった落ち着いた単色系カラーを展開。お洒落なナチュラル系ジャージとも非常に相性が良いヘルメットです。
■OMNE AIR MIPS WF AF(POC)

▼ヘルメット【OMNE AIR MIPS WF Asian Fit】¥35,200 (税込) 左の商品カラー:マットホワイト
同じOMNEシリーズには、MIPSを搭載したモデルもラインナップされています。それが、このOMNE AIR MIPS WF AF。
先ほど紹介したOMNE LITEとの価格差は約2,000円。主な違いは、MIPSが搭載されていることと、そのために重量が約90g重くなっている2点です。
もり氏個人的にはOMNE LITEのがおすすめ。
理由は”軽さ”もありますが、ヘルメットの内側にMIPSフィルムがないことで内部空間に余裕がうまれ、サイクルキャップを被った状態でも窮屈さを感じにくいから。

もちろん、安全性能を重視するならMIPS搭載モデルを選ぶのも十分に魅力的な選択肢です。
軽さや被り心地、快適性を優先するならOMNE LITE。安全機能を重視するならOMNE AIR MIPS。そんな基準で選ぶと、自分に合ったモデルを見つけやすいと思います。
MIPSって本当に必要?
5万円台のヘルメットをご紹介する前に、少しだけMIPSについてお話しします。
MIPSは現在もっとも有名なヘルメット安全技術ですが、実は近年かなり議論の対象にもなっています。
もちろん、「付いている方が良い」という意見が多数です。実際、ラボ試験で回転衝撃を最大40%低減し、脳損傷リスクを42%減少させたというデータもあります。

一方で、実走環境に近い条件では差が見られなかったという研究や、MIPS搭載・非搭載で有意差が見られなかったテスト結果も存在します。
また、MIPSを搭載するためにEPSフォーム(衝撃吸収材)の厚みを減らしているモデルもあり、「MIPSの追加効果とどちらを優先すべきか」という議論もでています。
さらには、人間の頭皮は汗や髪、日焼け止めなどによってある程度滑るため、MIPSが生み出す「滑り」の効果は必要ないのではないかという見方もあります。
加えて、事故環境の違いも無視できません。米国では高速走行中の事故が比較的多い一方、日本やイタリアでは峠の下りや一般道、住宅街での事故が中心です。そのため、求められる安全性能が必ずしも同じとは限りません。
こうした背景もあり、かつての「高級ヘルメット=MIPS搭載」という流れから変化が見られます。近年ではあえてMIPSを採用しないモデルも登場しています。
現時点で言えるのは、MIPSは有力な安全技術のひとつではあるものの、「高価だから安全」「MIPS搭載だから絶対に安全」というほど単純な話ではない、ということです。ヘルメット選びでは、MIPSの有無だけでなく、フィット感や構造、認証規格なども含めて総合的に判断することが大切でしょう。
5万円台ヘルメット
■Ventral Air MIPS WF AF(POC)

▼ヘルメット【Ventral Air MIPS WF Asian Fit】¥48,400 (税込) 左の商品カラー:マットグレー
ツール・ド・フランスでも着用されることの多い、POC(ポック)のアイコン的モデルVentral Air MIPS WF AF。MIPSを搭載し、アジアンフィット設計で日本人にも被りやすい形状になっています。
特徴は、しっかりと風を感じられる高い通気性です。空気孔が大きく、走行中にしっかりと風が抜けていく構造になっています。見た目はややボリュームがありますが、内部はしっかりと肉抜きされており、重量は想像以上に軽量です。OMNE AIR MIPSよりも軽く、長距離ライドでも快適に使用できます。

もともとは7〜8年前にMTB用として登場しましたが、ロードバイクユーザーの間で使用され始めたことをきっかけに人気が急上昇し、一気に定番モデルへと成長。現在でも根強いファンが多いヘルメットです。
POCが好きな方、人と少し違うギアを選びたい方、そして機能性だけでなく所有する満足感も重視したい方におすすめできるモデルです。
間違ったヘルメット選びをしないために
15〜20年前は、「ヘルメットを被ると頭が痛くなる」というのは珍しいことではありませんでした。
しかし現在は、ヘルメットの設計やフィットシステムが大きく進化。余計なストレスを感じることなく、ライドそのものや自分のパフォーマンスに集中できるようになりました。
だからこそ、ヘルメットはできるだけ自分に合った良いものを選んでほしいと思っています。

TOKYO WHEELSの実店舗、TOKYO WHEELS Tokyo(浅草橋・馬喰)やTOKYO WHEELS Osaka(西本町)では、今回ご紹介したモデル以外にもさまざまなヘルメットをご用意しています。店舗へ足を運べる方は、ぜひ実際に被り比べてください。
「店舗へ行くのは難しい」という方もご安心ください。オンラインショップでは返品にも対応していますので、ご自宅でフィット感を確かめることができますよ!
また、GIROのヘルメットに関しては、購入から60日間なら使用済みでもサイズ変更をお受けする交換保証サービス『60 Days to decide』もございます。
(※サイズ交換は1回のみ。購入から一週間以内に事前のユーザー登録が必要です。詳しくはこちらをご確認ください。)
ヘルメットは、長時間のライドを快適に楽しむための大切な装備です。ぜひ妥協せず、自分に合った一つを選んでみてください。
■店舗のお問い合わせ先
【東京】
▼TOKYO WHEELS Tokyo
・TEL:03-4590-7689
・MAIL:info@tokyowheels.jp
・LINE:@TOKYO WHEELS Tokyo
※営業時間 12:00~20:00(月火休み)
【大阪】
▼TOKYO WHEELS Osaka
・TEL:06-4400-5070
・MAIL:osaka@tokyowheels.jp
・LINE:@TOKYO WHEELS Osaka
※営業時間 12:00~20:00(月火、第二第四木曜休み)
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