UPDATE:2019.02.18
ASSOS EQUIPE RS Bib Shorts S9
「自転車乗りをダメにするビブショーツ」について、お話を聞いてきました。

※本記事は、以前のNEWSを加筆して再アップ
サイクルウェアの世界最高峰「ASSOS(アソス)」が、”S7世代”ビブショーツを発表してから早6年。
パッドの全周を縫いつけないゴールデンゲートテクノロジーが注目を浴び、「すごいビブショーツがやってきた」「革新的なテクノロジーだ」と、反響は凄まじいものでした。
そんな完成形かと思われた”S7世代”でしたが、昨年ついに”S9世代”に突入。そして、その先頭に立っているのがこのビブショーツ”EQUIPE RS Bib Shorts S9”です。(以下、RSショーツ)。
何が変わったのか?何がよくなったのか?お行儀の良い文章で読んでもイマイチ頭に入ってこないって方(私)にもわかりやすくお伝えできるよう、”ASSOSマスター小川”にインタビューをしてきました!
目次
1.今回の登場人物。
2.「S9」世代の大きな変化は?
・パッドがお尻から離れない「フィット感」
・ムレ知らずな「ベンチレーションホール」
・【余談】RSRショーツについて。
・こんな自転車乗りにおすすめ!
3.”EQUIPE RS Bib Shorts S9”関連記事はこちら。
今回の登場人物。
この記事の筆者、インタビューするのはTOKYOlifeの”ライター佐々木”。
*ASSOSのことは、TOKYOlifeに展開を始めた当初から数え切れないほどの記事を書いてきたが、今回の「S9」の盛り上がりにはちょっと驚いている状態。その理由を知りたく、今回の企画に至った*
そして、インタビューされるはこの人。ASSOSブランドマネージャー”小川”。モガワという愛称でご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

オフでは亀が歩いているようなゆったりとした話し方ですが、仕事中は頭がきれて頼れるパイセン。
毎年欠かさず出場している”富士山国際ヒルクライム”では、ついに年代別クラス2位で準優勝(2018年)を果たすという、アマチュアプロのような実力者。ゆえに「最近ゆっくり走る楽しみを忘れてしまったよね。」なんてつぶやいたことも。自転車に関してはネジが一つ取れちゃっているなと感じるときもあります。
そして、ASSOSに関して誰よりも詳しい。実際にRSショーツに関しては、昨年の夏から着用インプレッションを行っており、発売間もないこの時期ですでにS9ビブを知り尽くしているという選ばれし男なのです。
まずは聞きたい、「S9」世代の大きな変化は?
パッドがお尻から離れない「フィット感」
──では、ズバリお聞きします。ASSOSのビブショーツが「S7(エスセブン)」から「S9(エスナイン)」になったことで、主に何が変わったのでしょうか?たくさんあるかと思いますが、小川さんがこれこそ”S9”だ!と思うところを教えてください。
小川(以下、小):1番変わったなって思ったのが「フィット感」だね。さらに良くなった。
それもサスペンダーの構造が変わったから。下から引っ張りあげているような仕様になっているんだよね。それにより、前傾姿勢になってもお尻からパッドが離れない。

このフィット感はショーツの生地の影響もあるかと思う。S7よりも生地が柔らかくなったことで肌への密着度が増している。それによって全体の着用感につながっているかな。
──フィット感、ですか。でもPAS NORMAL STUDIOSのビブ履いてる時も、フィット感いいって言ってたような...(笑)
小:確かにPAS NORMAL STUDIOSも結構気に入って履いてるんだけど、裾の締め付けがちょっと気になったんだよね。
通常のライドだと問題ないんだけど、坂を登っている時なんかのキツイ場面って、脚に乳酸が溜まってパンパンになる。そんなときに裾のしめつけがきついとかなりしんどい...。でも、ASSOSのS9ではそれが一切なかった。

裾の生地もより伸びる素材になって、無駄な締め付けがないんだよね。かといって、今までのS7は裾の締め付けがキツかったわけではないんだけど、より良くなりすぎちゃったって感じ(笑)
ちなみに、S7では裾の内側にシリコングリッパー(滑り止め)が付いていたんだけど、肌が弱い人はかぶれることもあったんだよ。裾バンドを根本から見直したことで、肌トラブルも回避できそう。

ムレ知らずな「ベンチレーションホール」
──ほうほう。締め付けていればいいってわけでもないんですね。では、フィット感以外のところで「S7」との違いを感じた部分はありますか?
小:パッドの前側、ベンチレーションホールかな。
2018年の春夏モデル”T.EQUIPE EVO”からこの仕様が取り入れられているんだけど、微妙に穴が大きくなっているんだよ。それによって通気性が上がったなって思う。

暖かい時期なんかは股間に熱がこもってムレることがあるんだけど、これがかなりのストレスなんだよね。これだけベンチレーションホールがあればウェア内へ風が入っていくのが実感できて、実際にムレなくなった。これなら夏でも絶対快適だよ。
──すでに施された仕様であったも、微妙な調整がされているんですね。では、実際に走ってみた感想はいかがでしたか?
小:直立しただけじゃイマイチわからないんだけど、自転車に乗って深い前傾姿勢をとった時に違いを実感したね。
肩、背中を通って腰までサスペンダーがかかっているのがよくわかる。それが何につながっているのかというと、パッドがしっかりと支えられいているんだよね。S7ではダンシングしているときに、お尻から微妙にパッドが離れることがあったんだけど、それが解消された。

そして太もも、腰、おしり回り、足へのフィット感も違った。足全体にピタっとまとわり付く感じ。あれ?まとわりつくって、なんか微妙な表現なんだけどまさにそんな感じなんだよね(笑)
激しいペダリングでも、足にしっかり生地がついてくる。ズレたりしない印象だった。ありきたりな言葉だけど、履いている感じがしないというか。一枚穿いている感ってのがとても薄れる。
それもやっぱり縫製が少ないことが大きなポイントなのかなー。たった2つのパターン(バタフライパターン)で作られていることで縫い目が限りなく削られ、ゴロつくことがほとんどない。これってすごいよ、ホント。(興奮)
──おお...全く隙がないじゃないですか。S9になったことで「これはちょっと...」なんて仕様などはありませんでしたか?
小:特にないけど...うーん(考えている)。しいていうなら、お腹周りの仕様かな?要は全体の安定感を高めるためのもので、外側に数mmほどのテープがはられているんだけど、その締め付けによって、初めて着用した時にはちょっと苦労したかな。でも実際に走ってみると、そのウエスト部分がしっかり支えてくれて、すごくよかったんだけどね(笑)

【余談】RSRショーツについて。
──頑張って絞り出してもそれくらいですか。あ、そうそう。今回「EQUIPE RS Bib Shorts S9」を中心にお話ししていますが、「EQUIPE RSR Bib Shorts S9」(以下、RSRショーツ)というモデルもあってややこしいです!違いを簡単にいうと何なのでしょうか?

小:RSRショーツは、RSショーツよりもコンプレッションが高いんだよね。S7でいうカンピオニッシモに近いかも。もちろん同じではないんだけど、履いたとき感覚が似てるなって思った。
また、見た目の違いでいうとサスペンダーだよね。RSRショーツは平織により、コンプレッションを保持してるの。だからお尻からサスペンダーを持ってこなくてもフィット感が高いってわけだね。

<EQUIPE RSR Bib Shorts S9>
──パッドなどはRSショーツと同様の仕様ながら、コンプレションを強くすることで、より実戦向きな仕様になっているんですね。でも価格的にも実力的にも、一般的にはRSショーツで十分すぎるって感じはしますね。
小:そうだね。ASSOSが新しくスポンサーとなったチーム”ディメンションデータ”のビブショーツも、実はRSショーツがベース。レースにもトレーニングにも十分通用するよ。より高いコンプレッションを求めるって方には、一度RSRショーツを試してみてほしいかな。
こんな自転車乗りにおすすめ!
──では、お話しはRSショーツに戻しますね。小川さんなら、このビブショーツをどんな日、どういったシーンで穿きたいと思いますか?
小:毎日(笑)。レースにも自転車通勤にも週末トレーニングにも使いたい。よくエキップはレーシングスペックだといわれるけど、俺はオールラウンダーだと思っているしね。だからこそ、ASSOS初心者という方やビギナーさんにも安心して使ってもらえるビブだって自信を持っていえる。
とはいえ、一番使ってみてほしいのはS7ビブを愛用しているASSOSユーザーのみなさん!このフィット感の違いを実感してほしいんだよね。自分自身がとても感動したから、この気持ちを共感してほしい。
──ビギナーさんからASSOS愛用者までも満足させられるって、言葉にすると簡単ですが実はすごいことですよね。私、このビブショーツが発表されたとき、「自転車乗りをダメにするビブショーツ」だと思ったんです。
だってS7でも十分ストレスのないライドを実現できていたのに、さらにその完成度を上げ、自転車乗りにちょっとしたストレスすらも与えない。さすがに世の自転車乗りを甘やかしすぎなのでは?と(笑)
小:ふふふ(笑)確かにそうだね。ASSOSを選ぶ価値ってそこにもあるよね。
RSショーツを履いてからは、サドルからお尻を上げたちょっとした瞬間もフィット感が崩れることがなくなったんだよね。動き一つにしても、余計なストレスが一切なくなったな、と。
さらに小さいことかもしれないけど、背面のバックパネルがなくなったことで、背中の通気性もかなり良くなっているんだよね。細かいところも見過ごすことなくしっかり改善されているなって感じる。

また、ASSOSのことをちょっとお高いブランドと思って遠ざけている人もいるんだけど、それは間違い。なんせASSOSは超コスパがいいんだよ。
TOKYOlifeでASSOSの取り扱いを始めた頃からずっと愛用しているビブショーツだってまだまだ現役。ものによっては1年でダメになるブランドもあったけど、ASSOSは生地が伸びきっちゃったってこともない。体に馴染むことはあっても、サイズ感が変わることはなかったよ。
かなりのヘビーユーザーだと、擦り切れたり、穴が開いたって人もいるかと思うけど、ASSOSの修理保証で直せることだってあるしね。
あとは、変色しないってのもあるね!長年使っているとウェアが日焼けして黒が茶色になるって意外とあるあるなんだけど、ASSOSはそんなこともない。単に生地が強いってだけじゃなく、アイテムとしてコスパのいい商品だと思う。
──確かに、金額だけを見てしまうと一見「プロ用でしょ。」「私には関係ない。」って思っちゃいそうですが、この先の自転車ライフのことも考えると決して高い買い物ではないなって思います。一度ASSOSを履くと、他のブランドに浮気できなくなるって言いますしね。知れば知るほどハマってしまいそう、、、
今日はお忙しい中ありがとうございました!
ASSOS(アソス)
ビブショーツ
EQUIPE RS Bib Shorts S9
¥32,780 (税込)
ASSOS(アソス)
ビブショーツ
EQUIPE RSR Bib Shorts S9
¥47,960 (税込)
”EQUIPE RS Bib Shorts S9”関連記事はこちら。
もっと詳しく知りたい方は、こちらのNEWSやBlogでご紹介していますので、ぜひご参考になさってください。
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