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UPDATE:2019.07.06

Un-racer's essay vol.01【POC(ポック)編】

僕らがヒルクライムに挑む理由。

絶え間なく滴り落ちてくる汗。悲鳴を上げながらも拍動する心臓。そしてキリキリと軋む脚の筋肉。

僕たちは今、しんどい思いをしながら山を登っている。登ると言っても登山をしているワケじゃない。ロードバイクに乗って登る、いわゆるヒルクライムってやつだ。

奥の深いゲーム。

自転車(ロードバイク)に乗っていない人にそれを話すと、決まって「どうしてわざわざ苦しいことをするの?」と怪訝な顔をされる。

まぁそう思う人たちの気持ちが分からないワケじゃない。僕だって自転車を始める前は全く同じことを考えていた。延々と坂道を登り続けるなんて自ら苦痛を受けに行くようにしか思えなかったから。



でも(どういう流れかは全く覚えてないのだけれど、)数年前に挑戦して以来、その考え方はまるっきり変わった。

もがきながらも何とか頂上に辿り着いた際の達成感、そして息も絶え絶えとなりつつ頂上から眺めた美しい景色。(疲労で意識が朦朧としていたせいかもしれないけど)思いの外、悪くない。

「あぁ、自分はこういう物事に感動できる人間だったんだなぁ」と他人事の様に感じたのを覚えている。

あとは何度かトライする内に、山を登るという行為がただの苦痛な作業じゃないということに気付けたのも大きかった。

ただ我慢して漕ぐだけじゃなく、ペース配分や心拍数、脚の疲労度など、様々な要素を考慮しなければならない。実際は頭を使う奥の深いゲームなのだ。


それからというもの、僕は頻繁に山へ向かうようになった。登り切った後の達成感はもちろん心に響く美しい景色をもう一度見たかったし、登る度に成長を重ねる身体と頭脳にも嬉しくなった。

…僕が山を登り始めたのはそんな理由からだ。何となく想像することはできると思うけど、本当に理解するためには実際に体感してもらった方が早い…のかもしれない。

気持ちを高めてくれる色。

まぁそんなこんなで僕は今、手を出したことのない山に初めて挑戦している。


初めての山とはいえヒルクライムもかなり手慣れたもので、しっかりと身体に馴染むウェアを選んで着るようになった。そしてそれだけじゃ物足りないから、洒落た色使いのモノを選ぶようにもなった。

機能的であるのは当然として、その色の持つエネルギーが自分を活気づけてくれる。というのは今思いついた出鱈目みたいなものだけど、僕の気持ちを高揚させてくれることには間違いない。



今日は思っていたよりも楽に走れる。お気に入りのウェアを着ているおかげで心身ともに調子が良いみたいだ。そんなプラシーボ効果もあながち馬鹿にできないなと考えながらも、太陽光を遮る頭上高くの雲を見上げていた。

…そうだ、夏はまだ始まってすらいないんだった。汗だくになってしまうのは間違いないけど、そんなこと気にするなんて馬鹿らしい。この山を足掛かりに今年も沢山登ってやろう、そう決意した瞬間だった。

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〈今回使用したスタイル〉







POC(ポック)
スウェーデンの新進気鋭のブランド。「アスリートを重大事故から全力で守る事」をミッションとし、様々な素材の組合わせや構造等の特許を取得し、プロテクション性能の向上に日々努めています。



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writer:daigo iima

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