10年間自転車乗りを支えてきたアウターが、ついにその幕を下ろします。

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10年間自転車乗りを支えてきたアウターが、ついにその幕を下ろします。

UPDATE:2019.01.02

narifuri（ナリフリ）のウィンドブレーカー【NF714】

なぜファッションアパレルではなく、サイクルアパレルを立ち上げたのか。

「格好いいと思うウェアが無かったから自分で作ろうと思った。」実体験により刺激を受けたことがキッカケだというブランドが多い中、このブランドは違っていました。

それが、narifuri（ナリフリ）。

元々narifuri創設スタッフは、通勤にて自転車に乗っていた程度。自転車に関する問題を解決するためにというよりも、自身のブランドを確立するのはどうすればいいのかと考え、出した答えが自転車とファッションを掛け合わせた『narifuri』だったのです。

そんなnarifuriが大事にしていたのが、「流行を追いかけないこと」「自転車を想像させないこと」。

当時の自転車ウェアといえばとにかく派手な色味を使ったものが多かった時代。だからこそ流れに背を向け、バッグやウェアにあえてブラックを採用しました。

これが見事に業界や自転車乗りの目にとまり、一気に注目を集めました。その後は大物ブランドや世界的キャラクターとのコラボを数多く成功させ、数年後にはNYに店舗を出店も経験。

※2018年春夏コレクション。

0から1を作りだしていく偉業を成し遂げた中、narifuriの最も優れているところは、長年愛されているアイテムも数多く誕生させていること。それを代表するのが、このウィンドブレーカーなのです。

▼使用アイテムの詳細は画像をClick

ブランドのアイコン的存在ながらも、表にはロゴもブランド名も一切無し！永く愛用してもらいたいという気持ちゆえのデザインですが、自信がないとできないことですよね。

そんなウィンドブレーカーが今年、10年の歴史に幕を閉じます。

"3シーズン"対応ウィンドブレーカー。

narifuriのウィンブレは、冬用アウターというわけではありません。

2レイヤーマウンパに比べて防寒性が低いことで春秋には羽織りとして。冬～厳冬期にはミッドレイヤーにインサレーション系やフリース素材を合わせることで一年を通じて愛用できる一枚。

メイン素材には、引き裂き強度の強いリップストップ素材。防風撥水機能がありながらも、シェル素材ではないのでバリバリやシャカシャカ感もありません。

裏地は総メッシュにてベタつきにくく、着脱時の引っかかりもなくスムーズ。家庭で洗濯も可能もなので清潔に保てますよ。

自転車乗りの「欲しい」を詰め込んでいます。

一見何もないウィンブレのようで、実際に走った時に「あ、これ便利かも」と、かゆいところに手の届いたギミックがたくさん隠されています。

胸元の小さなポケットは内側がメッシュになっていることでベンチレーションとしても機能し、背面からはムレも逃がす仕組み。フロントのメインファスナーは上下から開閉できるので、風を取り入れすぎたくないって時は下から開けるなど調節も可能です。

袖口からは冷たい風が入ってこないよう、指抜きの長めリブ。首元も高めに作られ、裾やフードにはドローコードを施すことで、バタつきや風の進入を防いでくれますよ。

シンプルなアイテムだからこそ、シーンもアイテムも選ばない。

”どんなスタイルにも合う”とかって毎度の台詞じゃん～と思いながらも、やっぱりアウターはクセのないものを一枚は持っておくべき。特にサイクルアウターは一枚で済ませたいって方にはこのウィンブレはぴったり。

フード付きのマウンパをベースにしながらも、ライド中にバタつかないよう太すぎず細すぎないスッキリシルエット。落ち着いた品のある光沢が自転車通勤にもお使いいただけます。

ロンパンだけでなくショーツ合わせも相性がいいので、春ライドのスタイルを今から想像して楽しむのもいいかも。

ここまで長年愛されてきたのも、3シーズン対応の汎用性の高さ、手にしやすい価格帯、サイクリストにとって必要な機能をしっかり装備され、ビギナーさんが最初に手にするアウターとしてもたくさんの方に選ばれてきたから。

ここでウィンブレの生産終了を決めたのは、今年でnarifuriが10周年を迎えたことで更なる飛躍へ向けた決断だったのではないでしょうか。

いずれにせよ、今を逃すと二度と手に入らないことだけは確かですよ！