リネン＝薄手なんて定義はありません。

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リネン＝薄手なんて定義はありません。

UPDATE:2018.03.14

AURALEE（オーラリー）のリネンセットアップ

リネン＝薄手なんて定義はありません。

国内ファッションシーンにおいて最も勢いのあるブランド。感度の高い人な真っ先に思い浮かべるのはAURALEE(オーラリー)かと。なんせデビューからたった3年でこの人気っぷり。向かうところ敵なし状態です。

トレンドを押さえつつもしっかり地に足の着いたデザイン。最高級の品質を持つこだわり抜かれたマテリアル。僕たちの生活に優しく寄り添ってくれる極上のデイリーウェア…。そりゃ人気も出るワケだ。

で、そんな新鋭による2018年春夏シーズン。立ち上がり第一発目に届いたのは意外や意外、なんと“リネン”のセットアップでした。

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一般的なリネンとは全くの別物。

ほとんどの人の共通認識だと思いますが、リネンは春夏の素材。通気性・吸水性・発散性が高く涼感を持っており、春よりも夏に適したイメージ。春夏シーズンとはいえリネンは早すぎるんじゃ…。

一瞬そんな心配が頭をよぎりましたが、もちろん杞憂に終わりました。これ、フランス産の高級リネンをめちゃくちゃ高密度に織り上げてるんです。だから今ぐらいの季節からガンガン使える。

リネンシャツみたいなサラッと柔らかい感じ、ああいうのとは別物。かなりハリやコシが強いし、何よりぎっしり詰まった厚みある生地感。そこに素材特有の光沢が加わることで品の良い仕上がりに。

リネンのセットアップって大抵はリゾートスタイルを想起させますが、これはむしろトラッドテイスト。AURALEEらしい常識に囚われない生地使いで、「リネンはこうである！」なんて固定観念を見事に覆しています。

時代の寵児によるシルエットの妙技。

シルエットにも要注目。普段はリラックス感あるサイジングのブランドですが、今回は若干ジャストサイズ寄りに。ただしスラックスなんかはそのまま下に落ちるストレートシルエット。

テーパードの方が収まり良く見えるはずですが、あえてそこをストン。そうすることで、昨今のトレンドであるクラシカルな味わいも倍増している。

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リラックスとレトロを良い塩梅で表現するこのサジ加減、お上手ですよね。

※ちなみにリネン＝シワが目立つ素材なんて印象をお持ちの方もいるかも知れませんが、そこは逆転の発想。シワができる＝経年変化が楽しめる素材でもあるんです。ガシガシ使い込んで腕や膝裏などにシワを入れて、良い風合いにしてみましょう。

…日本的な奥ゆかしさを感じさせるというか、繊細な感覚が遺憾なく発揮されているというか。やっぱりここは面白い。

一過性では決して終わらない凄みをヒシヒシと感じます。

はっきり言って、手に入れておかないと損することだけは間違いないでしょう。

・AURALEE（オーラリー）の商品一覧 

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edit:minoru mori
writer:daigo iima