UPDATE:2017.12.24
冬をはじめて迎える自転車乗りへ~vol.5~
お店でアウターを脱いでも恥ずかしくない。ライドだけが目的ではない「ミニベロスタイル」
移動に最も最適な自転車「ミニベロ」。その走り方はロードなどとは全く違い、同じウェアではとてもじゃないけど耐えれません。目的地によってもウェア選びが変わってくる"ミニベロスタイル"ではどうしたらいい?街乗りレイヤードシステム特集も、ついに最終回です。

初めて冬を迎える街乗り派が、この冬を乗り切るための着こなし術「街乗りレイヤリングシステム」特集も、今回にて最後となりました。
Vo.1では、「街乗りレイヤードシステム」とはなんだ?というベースのお話しをさせてもらい、Vol.2からは実践編。基本となる万能スタイルから、ストリートに映えるピストスタイル、街乗りの中でもより走りを重視したローディースタイルまで、様々なシーンにて解説してきました。最終回となるVol.5では街乗りの真髄ともいえる、ミニベロスタイルです。
ミニベロといえば、2台目やサブチャリとして持っている人も多く、短い距離の移動にも適した自転車。駐車スペースのとらないサイズ感や、コンパクトに折りたためるタイプも人気ですよね。ロードバイクに比べてスピード出して乗るような自転車ではないので、今まで紹介したスタイルの中でも最も強度が低く、運動量が少ない。また、ライドということよりも行き先に目的があることが多く、降りてからのことも考えられたスタイリングも必要に。今回はミニベロスタイルの中でも更にシーンを分けてご提案したいと思います。
まずは基本のミニベロスタイルから見ていきましょう。
先ほども軽くご説明したとおり、ミニベロシーンでは運動量が低いために体が温まりにくく、レイヤリングでは防寒が最も大事となるでしょう。レイヤードとしてはやはりアウターにてしっかり防寒し、中で保温するのが基本。and wanderの完全防水マウンテンパーカー【event jacket】は比較的ゆとりのあるシルエットがカジュアルに着こなせます。
ラフに見せつつも、「event」という高い透湿性を備えた防水素材を採用。eventのムレにくくさは近年自転車界でも注目されており、今年はPISSEIのウェアにもたくさん使われていました。

さらに暑くなってもベンチレーションをガバっと開ければOK。保温性のないジャケットだとバッグに入れた際にかさばらないのもメリット。暑くなりやすい人はそういった点も考慮するといいですよ。
肝心の保温性は、意外にも中のシャツにあり。and wanderの【polatec alpha shirt】は、POLARTEC®Alpha®というポリエステル中綿により保温性に優れたシャツ。驚くほど軽くて薄手なのにしっかりと体を暖めてくれます。ただのシャツに思えても、こういった高機能が隠れているのはアウトドアブランドだからこそ。ミニベロスタイルにはぴったりなアイテムと言えるでしょう。
肌に触れるインナーはやっぱりメリノウールがベスト。alk phenixのメリノウールロングスリーブTeeならカットソーとして着れてインナーの役わりも果たしてくれるので、秋冬通してずっと使える一枚。
暑くなるのが心配って方は、シャツの保温性を下げて、プラス中綿ベストに切り替え。これなら体幹を冷やすことなく、暑くなったらベスト抜いてしまえばいいですしね。
パンツは、雰囲気を高めるためにウールライクなペダルプッシャーパンツ【Bronx Mole】をチョイス。

タイトシルエットなライドパンツが多い中、こちらは腰まわりにゆとりを持たせることで動きやすいだけでなく、今のメンズファッション同様の美脚テーパードシルエット。自転車に降りてからも場所を選びません。また、モールスキンはキャンバス並にタフな素材。それでいて柔らかな風合いを持っていますから、自転車にはもってこいなんです。
いつもより走る日には、alk phenixの3D-urake裾リブパンツに切り換えて、タフさはそのままより動きやすいスタイルに。あえてスポーティにしたいときにもアルクのリブパンはなにかと使えますよ~!
そして、意外と見落としてしまうのが「隙間風」。どれだけ暖かいウェアを着ても、隙間風によって3首(首、手首、足首)が冷えてしまっては意味がありません。グローブを選ぶ際も、手首の隙間をしっかり埋めれるものや、ネックウォーマーをプラスするだけで体感的な暖かさも変わってきます。
"走り"に特化したミニベロスタイル。
お次は"走る"要素を強めたスタイル。気軽に輪行できるので、電車で遠出してのんびりロングライドも楽しめるのがミニベロです。いつもの移動よりも走る距離は長く、ライドがメインとなるシーンなので、機能を少し上げたレイヤリングが求められます。
ですが、移動中はもちろん、強度もそこまで上げないのでしっかり防寒は必要。そこで選ぶのは、alk phenixのEPIC®×3D-urakeパーカー。ダウンでも中綿でもないのに暖かい、でも暑すぎることのない理想的な最暖アウター。"自転車用ダウン"という言葉がぴったりくる一枚は、ミニベロシーンでこそ丁度いい暖かさを提供してくれます。

ここで保温性を持たせているので、中には防風性の高いdoesnotmanufactのノースロードセーターを選びました。ただのカットソーでは、暑くなってアウターを脱いだ際に体を冷やしすぎてしまうため、中にはあえて防風性の高いものを。
パンツにはより動きやすさが求められるので、ルックスと機能のバランスがいいdoesnotmanufactのダイヤゴナルブレーで間違いないでしょう。フリースが保温性を高めつつ、ニット編みゆえの高い伸縮性がペダリングに支障のない動きを実現。防風性がない分ムレを逃がしてくれるので、しっかり走りこんじゃっても大丈夫ですよ。
カフェで待ち合わせ?ちょっとくらいなら飛ばしちゃってもOK。
このスタイルに限ったことではないのですが、ミニベロスタイルはアウターを脱いだときにも、"ファッション"を意識したスタイルにて構成しています。お店や職場、待ち合わせといった、自転車を降りてからのシーンが目的の場合も多く、快適性を犠牲にしてきた人も多いはず。
まず、保温性はアウターにお任せしましょう。お店や室内はしっかり暖房が効いて暖かすぎるくらいなので、中で保温性を高めてしまうと室内で暑くなってしまいます。そこで選ぶのは、フリースのレトロなルックスがファッション性も高いand wanderのジャケット【twill fleece jacket】。
フリースのみではライド中に風を通してしまいますが、tilakのアイラジャケットにも使われている「PERTEX® MICROLIGHT(パーテックス)」という軽くて丈夫な防風撥水素材をプラスすることで、体幹は冷やすことなくしっかり温めてくれます。
先ほど同様、ここまでアウターが暖かいと走っているうちに暑くなってくることも。そんな時にアウターを脱いでも体を冷やしすぎないよう、中のシャツには防風性あるnarifuriのコーチシャツジャケット(TOKYO Wheels別注)を。
ー腕の背面がメッシュにてムレにくい。
さらに暑くなってもボタンを数個開けるだけでいいので、ライド中も脱いだり着たりを繰り返す必要もありませんよ。

目的地によってアウターで暖とるかインナーで暖とるかを決めたり、暑くなったときの対策も先読みして考えておくことが大事。ミニベロだからこそのポイントを抑えて、レイヤリングしてみてくださいね。
▼「冬をはじめて迎える自転車乗りへ」VOL.1、VOL.2、VOL.3、VOL.4はこちら
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text by sasaki <STAFF PROFILE> |
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