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UPDATE:2018.07.21

PEdALED(ペダレッド)の解体新書

日本のバイシクルウェアブランドが生んだ、シンデレラストーリーとは。


15年間ファッションデザイナーとして実績を積んだ経験を活かし、2007年に鈴木秀人氏が立ち上げたバイシクルウェアブランド"PEdALED(ペダレッド)"。その理由も、「自らが着たいと思えるウェアを作りたい」という、ド直球なものでした。


画像:PEdALEDデザイナー、鈴木秀人氏。

自転車に乗るために必要なパフォーマンス性だけでなく、服としての優れたデザインは世界的にも認められ、なんと三度ユーロバイクアワードを受賞。日本のウェアブランドしては輝かしい快挙でした。そんなPEdALEDに関心を持ったのが、なんとイタリアのSELLE ROYAL(セラロイヤル)グループだったのです。

セラロイヤルとはイタリアのポッツォレオーネに本拠を構える世界最大のサドルメーカー。他にもBROOKSやCRANK BROTHERS、fi'zi:kなどが同グループに入っているのですが、この名立たるブランド名を聞くだけで規模の大きさが伝わることかと思います。

当時のPEdALEDは今とは少し異なり、カジュアルアイテムを中心に展開している頃。自転車界でも、ライドだけじゃなく街着としてのバイシクルウェアが流行り出している時期でもありました。ですが、その中でもPEdALEDウェアのクオリティは高く、服としての完成度が高かったのです。





それからセラロイヤルグループによるパートナーシップにより、日本から世界のPEdALEDへと進出したのです。そのタイミングで、ブランド名もPEdAL.E.D(ペダルアーデー)からPEdALED(ペダレッド)へ改名。新たな一歩を、大きく踏み出しました。


PEdALEDが世界でも受け入れられた理由とは。


カジュアルウェアからスタートしたPEdALEDですが、マーケットの要望からパフォーマンスウェアを開始。セラロイヤルグループに入ったことでの大きな変化は、やはりこの時だったと感じます。





そして、企画から製作までの全てを日本だけでなくイタリアでも行われるように。現在はパフォーマンス系はイタリア、製作数は少なくなっていますがカジュアルウェアは日本が拠点となっています。

作る場所が変わっても、PEdALEDの物作りに対する考え方は一切変わりません。流行りものは採用せず、飽きのこないシンプルなデザイン。生地に関してもイタリア製のものにできるだけこだわることで見た目や機能にも妥協しない、"プレミアム"な一枚を作るということを大切にしています。

ただただスピードを求めて車体をこまめに買い換えるというよりも、少しお値段がしてもいいものをできるだけ長く、大事に使い続けるのがヨーロッパの国民性。PEdALEDの「最も機能的で美しく、そしていつまでも長く着続けられる物作り」いうブランド当初からの理念を軸に持ったパフォーマンスウェアは、ヨーロッパの人たちに響いたのです。



だからこそPEdALEDは毎年新作は登場するも、廃盤モデルが他のブランドに比べて極端に少ないのです。それを可能にしている理由も、流行りのデザインを取り入れていないから。いいものを長くという考えが、アイテム展開にもつながっているのだと感じます。


サイクルジャージに「カタカナ」を採用?!


ご存知の方もいるかもしれませんが、PEdALEDには大胆にも「ペダレッド」と日本語にてデザインされています。特にビブショーツともなると、カタカナにしか目がいきません。

日本では少し前から見るようになりましたよね。ひらがなやカタカナをあえてデザインとして取り入れたバッグやTeeシャツなど。そのキャッチーさとインパクトは若い人を中心に、ファッションとしてすでに取り入れられています。



しかし、PEdALEDがカタカナを採用しているのはデザインだけではありません。現在イタリアを拠点としながらも、「我々は日本がルーツなんだ」「日本からやってきたブランドなんだ」そんな使命も表しています。そして、そのデザインは"日本のクールなイメージ"としてヨーロッパの人にも受け入れられたのです。

実際にヨーロッパへ現地調査に行ったスタッフも、お洒落自転車系セレクトショップには必ずといっていいほどPEdALEDのジャージが展開されており、さらにはそれが目立つ場所に置かれていました。世界的評価が高いことを改めて感じさせられる瞬間でした。


イギリスの老舗サイクルショップとの出会いが、さらなる運命を動した。


イギリスの有名老舗サイクルショップ「コンドル・サイクルズ」にてPEdALEDの展開が開始したことで、運命をさらに大きく変えることとなりました。

コンドル・サイクルズといえば、ロンドンに店舗を構える老舗サイクルショップ。同名のハンドメイドバイク"Condor"をプロデュースし、1990年代にはブラッドリー・ウィギンスの個人サポートも経験。イギリスのロード人気はコンドル・サイクルズなしではなかったのでは?と言われているほどの有名店です。



そんなコンドル・サイクルズがバイクの供給をしている関係か、なんとPEdALEDが2017年からイギリスのTeam JLTをサポートすることに。(かつてはRaphaやMAVICがサポートしていたチーム)この相乗効果にて知名度もさらにUP!日本やイタリアだけでなく、イギリスへ、世界中へとファンを着実に増やしているのです。


シンデレラだって、ただ可愛いだけでは王子様の目には止まらなかったでしょう。
見た目の美しさにおごることなく機能にも妥協しない姿勢が、世界的企業の目に止まったのです。こうなることは偶然ではなく、必然だったのでしょうね。


PEdALED(ペダレッド)のアイテム一覧はこちら
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text by sasaki <STAFF PROFILE



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