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UPDATE:2018.07.14

ASSOS(アソス)の解体新書

より速く。終わらない探究心が世界最高峰のウェアブランドを作った。


2015年7月、国内で2店舗目となる専門店「ASSOS Pro-Shop TOKYO WEST」を東京三宿に掲げ、2018の6月末には大阪の本町にて関西初となる「ASSOS PROSHOP OSAKA」を出店。今やTOKYO WHEELSには無くてはならないブランド、"ASSOS(アソス)"です。

世界最高峰のバイシクルウェアブランドといわれいるのは知っていても、何がいいのか、どんな歴史を辿ってそういわれるまでになったのかまでは知らない人も多いはず。

そこで今回は、ASSSOの誕生秘話から知っておかないと損する情報まで、「ASSOSの解体新書」と題してお届けします。


ASSOSの歴史を語る上で欠かせない人物「トニー・マイヤー」

ASSOSの創設者「トニー・マイヤー」といえば、世界のトップ選手でも彼を知らない人はいないでしょう。それほどバイシクルウェア界にすばらしい功績を残した偉人。今は引退されていますが、デザインや製品開発に携わり今でもASSOSを支えています。



そんなASSOSの誕生ストーリーは、幼い頃の環境から始まります。

おじいさんの代から営んでいた自転車屋さんの子供として誕生したトニー・マイヤー。自転車屋さんを継ぐことではなく、ロードレースを夢見る少年へと成長したトニーはプロ選手を目指しました。

しかし、ジュニア時代に悲劇が起こります。スプリントでクラッシュしたことで、選手人生は儚くも終了してしまったのです。常に速さに貪欲だったトニーは、工学的な勉強を経て「世界で一番早い自転車を作ろう」と次なる夢への実現のためにASSOSを設立。そこで出会ったのが"カーボン"でした。実は世界初のカーボンフレームを開発したのは、ASSOSだったのです。



しかし当時はかなり厳しく、『ロシアには絶対この技術を知られるな』と何十枚もの契約書にサインをしたことも。そんな苦労をし、やっと手に入れた素材にてフレームは完成。実際に走らせてみるも...残念なことに思った以上の効果は発揮されませんでした。

そこでトニーは、納得のいく結果にならなかった理由がウェアであることに気付きます。まさにその頃といえばウール素材のジャージや、鹿の革をパッドに使っていた時代。



そこで参考にしたのが、スキーの大回転にて使われていたスーツでした。そのスーツの腕と足を切って選手に着用させると、効果は想像以上。イタリアのチームに着用させたときは、地元新聞に「チームが宇宙人になって帰ってきた!」と、記事になったそうです。宇宙人という表現は本当なのか謎ですが(笑)初めてみた夢は実現できずとも、プロ選手以上の功績を残し、自転車界に多大なる貢献を果たしたのです。


ちなみに、ASSOSロゴってどんな由来があるか知ってますか?

トニーがデザイナーに頼んで製作をしてもらったのですが、その依頼内容は「スイスの国旗と、ASSOSのAを融合したい」というもの。そこで誕生した今のマークを、トニーも大変気に入り購入したそう。

しかし、その後デザイナーより10倍の値段で買い戻せないかと打診があったという裏話も。一体どこのエアラインがASSOSマークを欲しがったのでしょうか...。


ASSOSの肝となる仕組み、ASL(アソスレイヤーリングシステム)

一年を通して四季があり、毎日も気温や天気だって異なります。そんな日々の変化を、たった一つのアイテムで快適なライド環境は実現できないですよね。そんな分単位で変化していく気温や環境に対応するため、ASSOSが導き出したのがASLといわれる"ASSOS LAYERING SYSTEM(アソス レイヤリング システム)"です。

そのため、ASSOSでは1年間を「SUMMER」「SPRING/FALL」「WINTER」という3つ気温帯にて区分されています。アイテム数が多いのもそのため。各気温帯にて分けられたインナー、サイクルジャージ、ジレ、ウィンブレ、アーム/レッグカバーなど組み合わせ、互いに機能を補うことで、その日の天候や場所、体調などにて最適なウェアを選ぶことができる。



この細かいレイヤリングができることで、オーバーヒートを防いだり、体を冷やしすぎないように調整が可能。ウェア内の温度を常に最適な状態にすることが最も大事なスポーツだからこそ生まれた、画期的なシステムなのです。


ASSOSを体感するには、このアイテムから

ビブショーツ
「ASSOSを知るには、まずビブショーツから」そういわれる理由も、50km以上走った時にわかります。

通常のビブショーツでは50kmほど走ったくらいから、自分の重みによりパッドがへこんだまま元に戻らなくなります。しかし、ASSOSのバッドはメモリーフォームと呼ばれる振動吸収素材にて、50km以上走ってもパッドがしっかり元通り。ゆえに、長距離ライドでもお尻が痛くなりにくいのです。それが世界トップクラスのプロ選手がスポンサーに内緒で付け替えてでも使いたい"ASSOSパッド"なのです。

さらにはパッドとショーツを全て縫い付けないことで、ペダリング時のパッドと皮膚の擦れを大幅に軽減することに成功。今までの悩みすらも解決する、他にはない革新的なビブショーツ。一度このパッドを知ると、ASSOS以外は使えなくなりますよ?


サイクルジャージ
3つ気温帯だけでなく、求めるパフォーマンス性、快適性、シルエット、シーンから選ぶことができるよう、幅広く展開しているASSOSのサイクルジャージ。

そんなサイクルジャージを着て直立した際、胸元がつっぱるように感じることでしょう。それも前傾姿勢を想定した立体的なパタンニングのため。ASSOSはライド中にもっとも適したウェア作りがされているのです。さらにはパターンによって生地を変えることで、あなたのパフォーマンス性を最大限に引き出してくれることでしょう。

シンプルなビブショーツと違ってアシンメトリーに彩られたり、モノグラム柄をあしらったデザインも特徴的。ジャージに合わせたカラーリングのソックスも展開しているので、小物も一緒にスタイリングするのがおすすめですよ。


スキンフォイル
一般的なパフォーマンス系のブランドでも、インナーの展開は夏用・冬用の2種類あればいい方です。しかしASSOSでは全8種類。ASLでもご紹介した3つの着温帯に分けられていることで、生地の厚みや配合、袖の長さが異なる8種になっています。

シーズンによって使い分けるのはもちろん、季節の変り目だったり日々の気温のちょっとした変化を、ジャージやジャケットを変えるのではなくインナーにて細かい調整ができる。ASSOSジャージはスキンフォイルと組み合わせることで最大の性能を発揮する、無くてはならないアイテムなのです。

ちなみに、夏用のインナーは汗を吸い込むというよりセカンドレイヤーに汗を移すといった発想。肌の表面は常にドライな状況が保たれ、毎年悩まされていた夏の不快感が大幅に軽減することでしょう。

インナーとは肌にしっかり触れるようタイトに着てこそ本来の効果が発揮されるものです。だからこそ、最小減の縫い目と高い伸縮性により嫌な締め付け感は一切なし。「第二の皮膚」と呼ばれる快適性と着用感をぜひみなさんの肌でも感じてみてください。


「ASSOS無償修理プログラム」ってご存知ですか?

ASSOSがこれほどまで多くの自転車乗りから愛されているのは、品質や機能だけではありません。「ASSOS無償修理プログラム」という手厚いフォロー制度があることをご存知ですか?

Warranty Card(保証書)が付属する製品に関しては、ASSOSが無償で修理してくれるというサービス。ロゴが剥がれてしまった、糸のほつれ、パッドのインナーがサイドから出てきているなど、使ってくるうちに起きた問題をASSOSが無償が解決してくれます。

残念ながら、修理が不可能な場合もあります。生地の劣化などは修理できない場合が多く、そのまま戻ってくることも。ですが、転倒などによる損傷であっても小さいものなら修理を受けてもらえたこともあったりと、意外と出してみなきゃわからなかったり。これは無理だろう...と思っても、一度購入店へ相談してみることをおすすめします。

詳しくはこちら⇒「ASSOS製品をご購入された皆様へ



また、ASSOSにはもう1つ「落車保証プログラム」というものが存在します。起きて欲しくない事ではありますが、万が一落車してしまった際の保証プログラム。

Warranty Card(保証書)が付属する製品に関しては、ご購入後3ヶ月以内の落車によって製品に破損が生じた場合、同じ商品を販売価格の50%+消費税で購入する事ができます。※返金対応は受け付けておりません。

安い買い物ではないゆえに、こういった保証があると安心して購入することができる。また、諦めていたウェアが新品同様の状態で戻ってくるかもしれないって考えたら嬉しいですよね。



かつてセーム革や人工皮革が使われていたパッドに、世界で初めてエラスティックパッドを採用したのはASSOS。さらに現在のショーツの源となる、ライクラ素材を世界で初めてバイシクルショーツに採用したのもASSOSでした。



当時は素材が高価な上に生産にも多大な時間を要しました。そのため、価格が2倍になってしまった新しいショーツに対し、誰もが「そんな物は売れない」と口を揃えて言いました。しかし実際蓋を開けてみると、多くの人がこぞってASSOSを使うようになったのです。

この結果が「良い物を作れば、必ず支持される」と、トニーに確信を持たせました。常に新しい素材に興味を持っていたからこそ、テクノロジーという観点でも研究を怠らない。ウェアの形一つにしても、サスペンダーの付いたビブショーツとエアロワンピース型のスキンスーツといった新しい発想を生み出し続けることで、世界最高峰といわれるまでの地位を確立させたのです。

はっきり言って、数々の偉業を成し遂げてきたトニ・マイヤーが存在しなければ、今のバイシクルウェア界はもう少し遅れていたことでしょう。



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text by sasaki <STAFF PROFILE



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