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UPDATE:2018.05.17

テーラーJedia vol,3

その差に愕然とすること必至。“本気”のウールスーツ。

以前のパッカブルスーツ特集から一週間。早くも大きな反響を呼んでいる“テーラーJedia”

やっぱり皆さん気になっていたんですね~、ジャケパンじゃなくスーツの方も!

関連NEWS:お気楽に装っても良いじゃない! イージーなパッカブルスーツの指南書。

まぁビジネスウェアの基本ですからね。ここを通らずして延長線上にある粋なドレカジは表現できない、と言っても過言ではありません。結局のところ、最初にスーツをマスターするのが手っ取り早いってことです。

というワケで今回はテーラーJediaの第三弾! ご紹介させていただくのは前回での宣言通り“本気のウールスーツ”。いわゆる正統派ってヤツです。男の格を上げるガチの一着、いざという時のためにご一考あれ。

小手始めはイタリアきっての実力派である2組から。


なんて言ったものの、ビジネスマンの皆さんなら数着はウールスーツを所持しているハズ。中には上質な生地のオーダーメイドもの、なんてこだわりの一着をお持ちの方も少なくないでしょう。

そんな皆さんにしてみれば、自分の身体にフィットするか分からない既製のウールスーツって魅力を感じないんじゃないかと。でもね、オーダースーツだから全てカッコよくなる、なんてことはないんです。

日本人を始めとするアジア人は欧米系よりも胴長短足。そしてスーツの着こなしに必要な体格も劣っています。そんな体型にガッツリ合わせたらスーツ自体がカッコ悪くなる、なんてこともあり得る。

それに比べ本場のレディメイドは既に抜群の出来上がり。そこから自身の体形に合わせモディファイするため、ある程度のクオリティは保証されているワケです。そう考えると、既成スーツも選択肢としてアリでしょ。

前置きが長くなってしまいましたが、そろそろアイテムを見てみましょう。

まずはカリスマデザイナー、ピーノ・レラリオ氏が率いるTAGLIATORE(タリアトーレ)。ここの主軸を担うのが、テーラーJedia第一回のトップバッターを務めた記念すべきモデル、VESBIO(ヴェスビオ)

ジャケットはベーシックな2つボタンモデル。肩から胸回りに薄めの芯材を入れているため構築的なショルダーラインに。胸元からウエストにかけての絞りも美しく、技術の高さが伺えます。


スラックスは今風のプリーツ入り。腰回りは程よく緩め、そして裾からギュッとテーパードをかけた美シルエットを形成。プリーツモデルながら野暮ったさは皆無の絶妙なフォルムです。

素材にはSUPER110'S ヴァージンウールを採用。通常よりも細く柔らかい糸なので、しなやかな生地感と上品な光沢を兼備。


実際に着てみると、想像通りのハンサムな出で立ち! 下手なオーダー製より遥かに美しいフィッティングなのがお分かりいただけるかと。素材が良いからネイビーの色合いにも深みが出ています。



まだまだ先ですが秋冬はコートを羽織って伊達男ライクに。襟を立たせると男らしさが香り立って最高にシブいでしょ。



ちなみに価格帯は10万円オーバー。とはいえこのクオリティならば少し安いぐらいかと。暗いトーンの色味だから、ややカジュアルなシーンなどでも着用可能です。

続いてはイタリアきっての名門であるLARDINI(ラルディーニ)サマーウールモデル。前回のパッカブルに引き続いての登場ですが、今回は打って変わってしっかりクラシカな雰囲気。

ちなみにこちらは3つボタンタイプ。2つボタンに比べるとややスタイリッシュな雰囲気。少しカジュアルなパーティなんかも◎。


襟は硬めの芯入り。手縫い風のピックステッチで襟を馴染ませフワッと折返した絶妙な具合がお見事。こういうディティールへのこだわりがラルディーニらしさ。神は細部に宿るワケです。


こういうガチッとフォーマルなスタイルはもちろん、



インにニットを合わせて力を抜いたカジュアルな着こなしも朝飯前。



ちなみに別色でグレーもご用意。こちらの方がよりクラシカルな印象に。



スタイリッシュに決めたいならネイビー、クラシカル回帰のトレンドを意識するならグレー、といった感じでしょうか。まぁどちらを選んでも、あなたのスーチングをクラスアップしてくれることは間違いありません。

ラストを飾るのはサルトリアの絶対的リーダー。


そして最後は、今回の本命といっても過言ではないISAIA(イザイア)。こちらは1957年にイザイア兄弟(エンリコ・コッラード・ロザリオ)によって設立されたブランド。いきなりこんなことを言うのも何ですが、ここのはめちゃくちゃ値段が高いです。

なぜなら「至高の芸術サルトリア」と呼ばれている最高峰の縫製技術を駆使し、これ以上ないぐらい高品質な生地でスーツを仕立てているから。ちなみに海外のエグゼクティブの間では、イザイアのスーツを着ることが一種の地位になっているそう。

そんなテーラー界の重鎮による一着は、定番モデルのGREGORY SUITS(グレゴリースーツ)。今回はパンツのフィットをスーパースリムでオーダーし、全体的なシルエットをモダナイズ。


素材には最上級ウールを採用。これがまたサラッとした肌触りで最高に気持ちいい。ウールって肌が敏感な人にとっては油断のならない素材。(僕もウールって痒くなるから苦手なんです。) でもこれぐらい滑らかなら全く問題なし。

そしてこの色味もまた素晴らしい。色糸の絶妙な塩梅が、軽快なウィンドウペーンチェック柄に思わぬ深みを付与。軽快に見えて、其の実シブい。相容れない要素が交わった絶妙な配分、お見事


そしてイザイア最大の推しは先ほど軽く触れた縫製技術の高さ。着てみると分かるのですが、スーツが優しく体に密着します。マシンメイドのモノみたいにガチッと拘束するような感覚ではなく、マッサージしているぐらいの感じ。

というのもギチギチに縫うマシンメイド比べ、ハンドメイドはソフトな縫込み。不必要にテンションを掛けていないので、ストレスフリーな着心地になるんです。


続いて着こなしに入りますが、正直言って真の姿ではありません。元々のカッコよさの5割ぐらいしか引き出せていないと考えて下さい。

スーツにおける究極のポイントって最後のお直し。この段階で自身の体に合わせてカスタマイズしますが、こちらは私物ではないためできません。なので、できるだけ調整して着用しています。(だから5割減なんです。)

でも、この状態だけでもカッコいいのがお分かりいただけるかと。細過ぎず太過ぎずの絶妙なラインに生地が放つ独特の光沢感。奇をてらうこともなく、ただただシンプルにカッコいい。

高級なスーツってモノによっては嫌味っぽさが現れますが、グレゴリースーツには一切感じられない。それはスタンダードをしっかり作り込んでいるからに他ならないワケです。



ちなみにあえて触れないままにしていたお値段ですが、なんと約27万円! まぁ実際に着用してみると、その価格の意味が分かると思います。誰もが手を出せる代物ではございませんが、本気のスーツを選ぶならここに違いありません。

ケアの面などを考えるとガツガツ使えませんが、ここぞの場面にはこういう“ガチ”のウールスーツが必要です。本気のレディメイド、一度体感してみても悪くないかと。

TAGLIATORE(タリアトーレ)はこちら
LARDINI(ラルディーニ)はこちら
ISAIA(イザイア)はこちら
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edit:minoru mori
writer:daigo iima

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