UPDATE:2010.03.02
PICK UP! 最新リポート
春に始めたいカラダケア
冷えや凝り、月経トラブルなど、現在女性が悩む不調を解消するためのキーワードは「ゆがみとり」「血の巡り」「自律神経の回復」の3つ。体の“巡りスイッチ”を入れて、春のカラダケアを始めよう!

Q「H&B style」では、季節ごとの不調解消に役立つグッズが紹介されています。春を迎える今の時期には、どんなセルフケアが必要だと考えますか?
Q 自律神経のバランスが整っていない状態とは?
A 例えば、朝の目覚めが悪い、午前中にお腹が減らない、昼過ぎに眠くなる、夕方に疲れる、夜にお風呂に入っても手足の冷えがとれない……こういった症状は、自律神経のバランスが整っていないサインです。
自律神経とは、緊張や興奮にかかわる交感神経と、リラックスした状態にかかわる副交感神経の二つを指します。この両方をバランスよく働かせることがポイントです。
普段緊張しがちで手足が冷える人は、交感神経が働きすぎて末梢まで血流が行き届いていない可能性大。遠赤外線効果のあるグッズなどで手足を温めてから緊張をとくといいでしょう。
運動不足の人は、軽いストレッチなどやるのがお薦めですね。『日経ヘルス』4月号(3月2日発売)で紹介予定の肩甲骨をゆるめるポーズもぜひ試してくださいね。ゆがみをとって、血の巡りを上げることにもつながります。
Q 自律神経のバランス調整に直接働きかけるグッズも出てきているのでしょうか?
つまり、「燃えにくい体=疲れやすく、太りやすい体」になってしまっているということです。
原因のひとつは、たんぱく質の摂取不足。基礎代謝は、筋肉の活動量が大きいほど上がるものですが、筋肉の材料となるたんぱく質をあまりとっていないと、燃えない体になってしまいます。肉、魚、豆類など、良質のたんぱく質を毎日の食事からとりたいですね。
もう一つの原因としては、やはり自律神経バランスの不全。代謝を上げるスイッチとして働く交感神経の働きが悪くなると基礎代謝も上がらない。一日の中で、積極的に軽い運動を取り入れるのがお薦めです。
Q お薦めの運動は?
A ほんの一例ですが、イチオシのポーズをひとつだけ紹介しましょう。両手を体の後ろで組んでひじを伸ばし、肩甲骨を寄せる意識で胸をそらしてあごを上げてみてください。目線は斜め上です。胸郭と鎖骨のあたりが気持ちよく伸びるのを感じながら、深呼吸を3つ。
たったこれだけで、肩甲骨の凝りがほぐれて、普段使っていない大きな筋肉が目覚めるんです。肩甲骨と骨盤の動きは連動しているので、肩甲骨周りをほぐせば、骨盤の調整にもなるんです。普段使っていない筋肉を動かすことで、血の巡りも良くなるし、ゆがみ解消にもなりますよ。
Q カンタンでいいですね! 代謝を上げて、ゆがみ、血の巡り、自律神経バランスを整える。この結果、どんな変化が期待できるのでしょう?
A 「燃やせ」「休め」という神経からのシグナルがはっきりと体に伝わるようになり、体も肌も代謝が良くなります。疲れにくく、やせやすくなって、便秘や月経トラブルなど不調が解消されるのはもちろん、美容面でも明らかな変化が見られるはずです。
Q 最後に、「H&B style」で紹介されているような商品の効果的な使い方についてアドバイスをください。
A どなたにでも使いやすく、お薦めしたいのは温めグッズですが、体のどの部位に当てるかがポイントになります。
「手足の先が冷えるから」と末梢だけを温めても、血はなかなか巡ってくれません。『日経ヘルス』の取材では、大きな筋肉や血管がある部位を温めると、より効果的に巡りアップすることがわかりました。「手袋や靴下では全然温まらない」という人は、試しに腹巻や湯たんぽを使って、脚の付け根や太もも、腰などから先に温めてみてください。全身の血の巡りが上がって手足の先までポカポカしてきます。
グッズを上手に使って、“巡りの上流”に働きかける温めケアを実践してみてください。これから先の「オフィス冷え」の対策としても、覚えておくとよいでしょう。
体の仕組みをちょっと知るだけで、より効果的なカラダケアが身についていきます。皆さんも少しずつ、自分に合った方法を見つけていってくださいね。
A ありがとうございました。
▼日経ヘルスのゆがみ解消プロジェクトから生まれた商品セットはこちら
構成・文/宮本恵理子
![]() 日経ヘルス編集長 藤井省吾 | A 寒い冬から温かくなる春は、体も芽吹く時期。整体や東洋医学の世界では、春は骨盤がゆるみ、 体が大きく巡り始める時期と考えられています。体がよどみなく働くために必要なのは、主に3つの要素。ゆがみをとること、 血巡りを整えること、そして自律神経のバランスを整えることです。これら3つは相互に関連し合っていて、どれか一つが整えば、 自然と他の二つの状態も改善していくものです。最も気になるものからアプローチしていくといいでしょう。 |
Q 自律神経のバランスが整っていない状態とは?
A 例えば、朝の目覚めが悪い、午前中にお腹が減らない、昼過ぎに眠くなる、夕方に疲れる、夜にお風呂に入っても手足の冷えがとれない……こういった症状は、自律神経のバランスが整っていないサインです。
自律神経とは、緊張や興奮にかかわる交感神経と、リラックスした状態にかかわる副交感神経の二つを指します。この両方をバランスよく働かせることがポイントです。
普段緊張しがちで手足が冷える人は、交感神経が働きすぎて末梢まで血流が行き届いていない可能性大。遠赤外線効果のあるグッズなどで手足を温めてから緊張をとくといいでしょう。
運動不足の人は、軽いストレッチなどやるのがお薦めですね。『日経ヘルス』4月号(3月2日発売)で紹介予定の肩甲骨をゆるめるポーズもぜひ試してくださいね。ゆがみをとって、血の巡りを上げることにもつながります。
Q 自律神経のバランス調整に直接働きかけるグッズも出てきているのでしょうか?
A ここ数年でヒットしている花王の『めぐリズム 蒸気でホットアイマスク』など目の周りをじんわりと温める商品がまさにそれです。目の周りを温めると、三叉神経という神経系を温めることになり、結果、自律神経のバランスが調整されていくんです。 実はこういった目の周りを温める商品は10年前にもあったんですが、当時はあまりヒットしませんでした。今になってヒットしているのは、パソコンの普及などで「神経疲れ」が多発する社会になったということなのでしょうね。 Q 現代の女性の不調に関係することで、ほかに知っておくべきことはありますか? A いま、若い女性の基礎代謝が下がってきていると言われています。 | ![]() 『日経ヘルス』編集部では、読者代表や専門家を交えての勉強会を定期的に行い、女性たちが抱える悩みやニーズを探っている。 |
つまり、「燃えにくい体=疲れやすく、太りやすい体」になってしまっているということです。
原因のひとつは、たんぱく質の摂取不足。基礎代謝は、筋肉の活動量が大きいほど上がるものですが、筋肉の材料となるたんぱく質をあまりとっていないと、燃えない体になってしまいます。肉、魚、豆類など、良質のたんぱく質を毎日の食事からとりたいですね。
もう一つの原因としては、やはり自律神経バランスの不全。代謝を上げるスイッチとして働く交感神経の働きが悪くなると基礎代謝も上がらない。一日の中で、積極的に軽い運動を取り入れるのがお薦めです。
Q お薦めの運動は?
A ほんの一例ですが、イチオシのポーズをひとつだけ紹介しましょう。両手を体の後ろで組んでひじを伸ばし、肩甲骨を寄せる意識で胸をそらしてあごを上げてみてください。目線は斜め上です。胸郭と鎖骨のあたりが気持ちよく伸びるのを感じながら、深呼吸を3つ。
たったこれだけで、肩甲骨の凝りがほぐれて、普段使っていない大きな筋肉が目覚めるんです。肩甲骨と骨盤の動きは連動しているので、肩甲骨周りをほぐせば、骨盤の調整にもなるんです。普段使っていない筋肉を動かすことで、血の巡りも良くなるし、ゆがみ解消にもなりますよ。
Q カンタンでいいですね! 代謝を上げて、ゆがみ、血の巡り、自律神経バランスを整える。この結果、どんな変化が期待できるのでしょう?
A 「燃やせ」「休め」という神経からのシグナルがはっきりと体に伝わるようになり、体も肌も代謝が良くなります。疲れにくく、やせやすくなって、便秘や月経トラブルなど不調が解消されるのはもちろん、美容面でも明らかな変化が見られるはずです。
![]() 冷えや凝り、月経トラブルなど、現在女性が悩む不調を解消するためのキーワードは「ゆがみとり」「血の巡り」「自律神経の回復」の3つ。体の“巡りスイッチ”が入る春には、特にケアしたい。 | 血管の収縮拡張がうまく働き出して、血の巡りがよくなることで、肌のすみずみにまで必要な栄養分が行き渡るようになる。結果、くすみや毛穴の開き、たるみなど、気になる肌トラブルの解消にもつながります。体の内側の機能が整っていて外見も美しい、理想的なボディーに近づけると思います。 この理想ボディーを手に入れるためのメソッドとして、何をどのようにお伝えすべきか、編集部でも日々議論しています。ここ数年は、読者代表にも参加していただきながら、ますます熱い議論を繰り広げています。 |
Q 最後に、「H&B style」で紹介されているような商品の効果的な使い方についてアドバイスをください。
A どなたにでも使いやすく、お薦めしたいのは温めグッズですが、体のどの部位に当てるかがポイントになります。
「手足の先が冷えるから」と末梢だけを温めても、血はなかなか巡ってくれません。『日経ヘルス』の取材では、大きな筋肉や血管がある部位を温めると、より効果的に巡りアップすることがわかりました。「手袋や靴下では全然温まらない」という人は、試しに腹巻や湯たんぽを使って、脚の付け根や太もも、腰などから先に温めてみてください。全身の血の巡りが上がって手足の先までポカポカしてきます。
グッズを上手に使って、“巡りの上流”に働きかける温めケアを実践してみてください。これから先の「オフィス冷え」の対策としても、覚えておくとよいでしょう。
体の仕組みをちょっと知るだけで、より効果的なカラダケアが身についていきます。皆さんも少しずつ、自分に合った方法を見つけていってくださいね。
A ありがとうございました。
▼日経ヘルスのゆがみ解消プロジェクトから生まれた商品セットはこちら
構成・文/宮本恵理子
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