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UPDATE:2019.09.12

モテリーマン養成塾vol.03【ジャーパン:前編】

ジャージパンツを一気に飛躍させた先駆的存在。

少し古いですが、十数年前に「人は見た目が9割」という本が流行りましたね。子供の頃に教わった「人を外見で判断しちゃいけません!」とは真逆の発想なので潔さに驚きましたが、よく考えたら当たり前だなと。

僕ら人間って五感のうち視覚から受け取る情報が8割以上。それに人の評価や好感度を左右する最も重要な要因は第一印象。…そう、外見を整える=お洒落をするって、好印象を生む最も手っ取り早い方法なんです。

で、そういう見方を踏まえ皆さんに最もプッシュしたいアイテムが一つ。上品なのにリラクシーという矛盾する要素を併せ持つ奇跡のボトムス、“ジャーパン”です。

永世定番の域に達したシャカウールモデル。


あ、ジャーパンとは言っても名前通りのジャージじゃありません。心地良い着用感ながらもしっかり上品に決まるイージーなドレスパンツのこと。その特性ゆえにONだけでなくOFFでも使える高い汎用性を有しています。

前編となる今回は、年々人気を伸ばしているGIAB’S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)。そもそもオフェンシブなスポドレ系の中でも特に革新的と、その前のめりな姿勢に多くの服好きが心をときめかせている気鋭。

まずはド定番、シャカウール生地のMASACCIO(マサッチョ)。超タイトなテーパードと時代に逆行している感は否めませんが、その計算し尽くされた形状に普遍的な魅力を感じる方も多く、今でもガンガン売れちゃう怪物パンツ

中でもスタンダードなのが、ナイロンとウールの良いトコどりなシャカウール素材を搭載した一品。絶妙な配分で混紡しているのか、ナイロンらしいシャカ感とウールの持つ光沢が良いトコどりされた抜け目のない仕様。

GIAB’S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)/シャカウールストレッチパンツ【MASACCIO/マサッチョ】

そのパンツに同系色のニットジャケット&ニットジレを合わせて超イージーな装いに。とはいえジャケットとスラックスの組み合わせなので程よくドレッシー。気楽でフォーマルという装いが叶います。



OFFで使うとこんな感じ。先日ご紹介したEMMETI(エンメティ)の革シャツと合わせ色気を意識。こういう装いに合わせるとシャカウールのカジュアル感が前面に。どんなアイテムとも違和感なく合う引き出しの多さが素晴らしい!



やや数が少なくなっていますが、より使い回しやすいダークネイビーも。色味の特性上ONにビシッとハマるのはご想像の通りだし、



これまたEMMETIのグレーライダースとも相性抜群。カジュアルになり過ぎないよう全体を上手く引き締めたい、そんな時にピッタリです。



既にご存知かと思いますが、MASACCIO最大の特徴は縫い合わせで表現した永久クリース


ここ最近のパンツブランドに見られる前側のクリースやプリーツ。ああいうニュアンス足しって恐らくここが始めた流れ。そのせいかMASACCIOって別名「パクられパンツ」と呼ばれているんです。

他のブランドがこぞって盗みたくなるような攻めのクリース。スポドレ系スラックスの中で最もエポックメイキングな一着、試したことのない方は是非。

ポスト・シャカウールの候補がこちら。


そうそう、実はMASACCIOって生地違いのモデルも多数。例えばスタッフの中で話題になっているテクノウールを採用した一品。

GIAB’S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)/テクノウールストレッチパンツ【MASACCIO/マサッチョ】

ウール・ポリエステル・ポリウレタンを混紡した素材でハリとコシが強い上にシワになりづらく、今穿いても脚にまとわりつかないサラリとした肌触りが特徴的。またシャカウールよりも伸びるというストレッチ性まで兼備。

ご覧の通り、しっかり光沢があるからスーチングとの相性も抜群。以前のジャケット特集でもご紹介したLARDINI(ラルディーニ)のジャケット&ジレで3ピース調というシャープな装いにも違和感なくハマります。



もちろんOFFスタイルにも◎。上質なカットソーにパーカーを肩掛けとユルい装いながら、上品なパンツのおかげで引き締まった印象に。JediaスタッフのOが今年一の名作だと称賛した理由も分かります。



続いてはガーメントダイを施したストレッチコットン素材の一品。恐らくですが、最強クラスのストレッチを有するガムパンの後継モデルという位置付けかと。

GIAB’S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)/ガーメントダイ ストレッチコットンパンツ【MASACCIO/マサッチョ】

こちらはガムパンほどストレッチは効いていませんが、それでも十二分の伸縮性。またガーメントダイ加工の賜物か前作よりもアタリが出にくくなった上、ドレスっぽい雰囲気が一層強まっています。

ということで、そのドレス感を生かすために紺ジャケ×ベージュという王道カラーで組んだONコーデ。そのまま合わせただけじゃオーソドックス過ぎるので、ピッチ太めの縦縞シャツで差別化。程よい主張が良い感じ。



革シャツと質の良いハイネックニットで上品なカジュアル感を演出した装いにも。落ち着きある色味とセンタークリースがクリーンな印象を倍増しに。キレイ目チノと同じ感覚で使うとコーデにも組み込みやすいと思います。



上記2つと少し毛色を変えているのがウォッシャブルウールを採用した当モデル。最も起毛感が強く、ウールスラックスの代替として使えるぐらい流麗なルックス、そして名前通りのイージーケア仕様。

GIAB’S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)/ウォッシャブルウールソリッド ストレッチパンツ【MASACCIO/マサッチョ】

ONコーデとはいえイン&アウトどちらもニットというカジュアル具合にも関わらず、このパンツを合わせただけでシュッとした印象に。フォーマルな雰囲気を上手く引き立たせています。



言わずもがなですが、ホップサックの紺ジャケはまさにドンピシャ。まさかこのパンツがイージー仕様とは誰も思わないであろうフォーマル具合。結婚式の二次会にこんな恰好で行ってみたいもんです。



OFFは立ち襟のニットカーディガンなんていかがかと。ただカジュアルにこなすだけじゃなく、たまにはキリッと伊達男的ニュアンスで粋にこなしてみたり。そういう時にこの男前なパンツがドハマり。



ただ、個人的に最もプッシュしたいのがタイトな革ジャン。例えばsisii(シシ)とか。身体にピタッと沿うフォルムに色気ムンムンな牛革の光沢がこのパンツとベストマッチ! 小粋で艶っぽいフェミニンな装いが叶います。




クリーンな印象を逆手に取る。


ずっとMASACCIOばかりだったし、そろそろ少し飽きてきたって方もいらっしゃるハズ。ということで最後は新作のTINTORETTO(ティントレット)を。生地はテクノウール、編地はニット風とトリッキーな作り。

GIAB’S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)/テクノウールニット ドローコード付きワンプリーツパンツ【TINTORETTO/ティントレット】

ご覧の通りクリースではなく軽めのワンプリーツ、そして細過ぎない適度なフォルム。定番MASACCIOとはまた違う緩めのテーパードシルエットになっています。

そのためジャケットに合わせると他のアイテムよりカジュアルな雰囲気。ニット調なのも相まって、イージー感はかなり強めに。とはいえワンプリーツなのでジャケットに合わないということは一切なし。



EMMETIの名作ジャケットJURI(ユリ)とも相性抜群。それもそのはず、EMMETIのブランドコンセプトである「上品かつスポーティ」とリンクする作りなので。そういう意味ではカジュアルコーデ向きのアイテムなのかも。

長々となりましたが、それだけGIAB'Sのアイテムは語りどころが盛り沢山でして。(実は今回ご紹介したパンツ以外にも名作がちらほら)

SOLIDO(ソリード)から始まったジャーパンブーム。始祖が彼らだとすれば、ジャーパンというジャンルを一気に飛躍させた革命家でありパイオニアが当ブランド。

その先進性、体感していないのであれば間違いなく損をしていると言えるでしょう。


GIAB'S ARCHIVIO(ジャブスアルキヴィオ)
1953年、イタリア・フィレンツェにて創業したトラウザーズ専業ファクトリー。クラシックの要素を残しつつも、モダンであり、メゾン系のブランドと比べても遜色のないハイエンドなトラウザーズを展開中。


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Edit&Write By Daigo Iima

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