UPDATE:2017.05.06
ジャパンメイドの品質は行き過ぎなのか?
日本のものづくりを救うのは、一つのグローブなのかもしれない。
自転車アパレルとして作るグローブに、たった一人でここまで勝負を挑むことは簡単じゃない。ジャパンメイドの繊細さと行き届いた気配りは、価値のあるものだとあなたも改めて感じさせられるはず。

今、日本のものづくりが窮地に立たされている。
日本人ならではの使い手のことを考えた仕様、細部まで気を抜かない質の高さや精密さは、世界的にも認められていたとしても、その正確さを求めコストも高くなる。ゆえに中国などの製品にスピードやコストといってた点で敵うことができず、商品競争力では結果的に負けてしまうということが起きているのだ。
もちろんそれは、必要な仕様や性能にしぼりきれていないということもあるが、doesnotmanufact(ダズノットマニファクト)のグローブに関しては違う。ジャパンメイドならでは気配りや、独自の発想と開発力にはため息さえでてしまう。そして、大げさかもしれないが、ここまで全力でサイクルグローブに挑む男は見たことない。ジャパンメイドの良さに改めて気付かされ、納得させられる。そんなグローブなのだ。
ジャパンメイドならではの探究心。
doesnotmanufactのデザイナー"ソーハム氏"に話を伺うと、通常の自転車アパレルとは少し違った観点からの発想を聞くことできておもしろい。
たとえばベルクロ。もっとも使用頻度が高い部分だからこそ裏面をパワーネットで補強し、GIROのグローブにも採用されている剥がし易いベルクロを採用することでストレスを軽減。グローブって結構使い捨てなだけに、こういったポイントをしっかり抑えるだけで強度は違ってくる。
また、脱ぎにくいサマーグローブの欠点を補うべく、フィンガーフックもしっかり装備。ちなみにこの仕様って、GIROにはついてもないモデルが結構多かったり。大したことないように思うかもしれないが、これがあるとないとでは格段に違うのだ。
そして、今シーズンから登場したグローブを引っ掛けるタブ穴と金具。シーズンオフの間に片方失くしてしまうのを防いだりと、何気ないシーンも想像したものづくりをしているのがわかる。

素材には水着などにも使われている素材を採用。その一番の理由は、吸水速乾性の高さにあり。手の汗を処理するだけでなく、ライド中に額の汗を思い切り拭うこともできたりと、グローブの域を超えた実用さ。濡れていても不快感がなく、透けにくく、キックバック力の高さがフィット感につながっている。
無地にだって意味がある。
今回は、ネオクラシックなブラックウォッチやシェファードチェックに加え、無地のブラックとホワイトが追加。シンプルに仕上げたなというのが第一印象だったが、やはりそれにも意味があって。

ありがちだが、どんなウェアにも合うようにしたかったのが一番の理由。でも、それって大事なことで。シンプルでダークトーンなウェアを好むのであればシェパードチェックでアクセントに、なんてことできますが、ウェアで気分を変えて楽しんでいる人にとって、グローブはできるだけどんなスタイルにも馴染んでくれるものが理想。そんな当たり前のようで、意外と少ないところにフューチャーしている。

こだわりが多いと勘違いされがちだが、doesnotmanufactは自己満足で終わることなく、しっかりと個性を感じられるところが一番の魅力。メイドインジャパンの名に恥じないものを作ろうと日々追求を続ける貪欲さに、私たちも刺激されてまたいいものを作りたくなるんだと思う。
▼doesnotmanufactのショートフィンガーグローブはこちら
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text by sasaki <STAFF PROFILE> |
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