何度でも紹介しよう。やはりそれは良いモノだから

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何度でも紹介しよう。やはりそれは良いモノだから

UPDATE:2016.04.04

SHINICHIRO ARAKAWA（シンイチロウアラカワ）パンツ

今年もこのアイテムのシーズンがやってきた。SHINICHIRO ARAKAWA（シンイチロウアラカワ）のエルゴノミックライドパンツ、通称「アラパン」。何を言われようと、何度言おうと私達には紹介する義務がある！やっぱりそれは良いモノだから！

パリコレクションにも参加したファッションデザイナー・荒川眞一郎氏のブランド『SHINICHIRO ARAKAWA（シンイチロウアラカワ）』。モーターサイクルを愛するが故に、モーターサイクルを快適且つファッショナブルに乗りこなす為に、デザイナー自らテストを行い仕上げたプロダクトが良いモノでないはずがない！

エルゴノミクス＝人間工学

「人間工学」と大仰な名前が出てくると何やら難しそうな印象もあるが、簡単に言うと「人間が可能な限り自然な動きや状態で使えるように、物や環境を設計・デザインすること」を考える学問だ。ここをこうした方が使いやすいとか、こうなっていた方が便利、こっちにした方が負荷がない、という事を突き詰めて形にし実生活に生かしていく。人間の日常生活の中で、触れないことがない分野の学問かもしれない。

アイテムの名前に「人間工学」を意味する「エルゴノミック」を関すほどの【エルゴノミックライドパンツ short】は一体いかなる部分が「エルゴノミック」なのか？？

素材＋パターンメイキング

ウェアに動きやすさや快適さを追求する上で欠かせないのモノとして第一に挙げられるのが「素材」。伸縮性やストレッチ性に富んだ素材を採用すれば、それだけで格段に動きやすくなることは間違いない。もう一歩進んでいるブランドやウェアになってくると、生地を裁断する際の「パターン」に対しても拘りが見られるものが多い。TOKYO Wheelsの取扱いブランドでも目にすることができる「アクションプリーツ」が入ったアイテムなどはその1つだ。
※「アクションプリーツ」は関節や動きが大きい部分の生地に、折り目を付けたり、たるみを持たせた上で縫製し脹らみをつくって可動域を確保する手法。

しかし、この【エルゴノミックライドパンツ short】はアクションプリーツはもちろんのこと、根本的なパターンの作り方が他アイテムと大きく異なる。どれほど異なるかと言うと…

こんなにも違う！！

直立姿勢で横から見た場合。

グリーンのラインが一般的なパンツの縫製部分に当たる箇所、【エルゴノミックライドパンツ short】の縫製部分は…余りに変則的で細かに分かれている。

見える角度を変えてみても…

着用時の後ろ側、グリーンのラインは一般的なサイクルパンツにもある補強部分。

ヒップ～太もも～膝にかけて大きく湾曲し、ちょうど膝の裏に当たる部分が菱側になってなっている。こんな複雑怪奇な形になっているのも、人間工学に基づき身体や筋肉の収縮の動きに合わせて、生地の伸びる方向をパーツごとに変えたオリジナルパターンを採用しているからだ。

実際のライディング時の、

足を曲げた状態になるとそれぞれ引っ張られる方向性が違うことが考慮されている。

一般的に基本的に洋服を作る際には平面の絵（パターン）から、立体になるように計算して布を切り、縫い合わせる。但しその作り方だと、おおよその体のサイズ＋ゆとり分という作り方になる。しかし【エルゴノミックライドパンツ short】はそのパターンの部分に人間工学に基づいたデザインを取り入れ、ライディング姿勢時に快適なシルエットになるような立体的なパターンを採用している。

そして素材にも耐摩擦製と、ジャージー並みの伸縮性を持った生地を用いる事で【エルゴノミックライドパンツ short】の形状を最大限に活かす作りになっている