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UPDATE:2016.03.03

LUNGE(ルンゲ)クラシックウォーキングシューズ

スニーカーだって意識高い系の時代!!

今期よりTOKYO Wheelsにて取扱がスタートしたドイツのスニーカーブランド『LUNGE(ルンゲ)』。ファッションアイテムとしても注目度が高いのはもちろんだが、特筆すべきは高い理念と機能性!カッコ良く履くだけじゃもったいない!!

シューズ大国ドイツからの新たなる刺客『LUNGE(ルンゲ)』。大手スニーカーブランドが蓄えられたアーカイブ、知識、経験に加えデザイナーの発想と新技術を掛け合わせ数多くの製品を世に送り出している中、高い理想・理念を掲げ「靴」と「モノづくり」に真摯に向き合い続けている。

「LUNGE(ルンゲ)」という靴


LUNGE のウォーキングシューズ「Adagio(アダージョ)」。「Adagio」はイタリア語で「くつろぐ」、楽譜などの演奏記号では「ゆるやかに」を表す。

人類がいつ頃から「靴」を履き始めたか?正確な時期は定かではないが、現存するモノとしては2008年に発見された紀元前3500年前頃(推定)の革の紐靴が最古の「靴」とされている。現在流通している「靴」の素材も皮革、植物(草や木)や自然由来のモノから、ゴムやビニールなど工業的な製法で作られたモノまでと多種多様だ。

そして科学技術や製造技術の発展により、新しい素材の開発・製造が可能になるにつれ「靴」のあり方も大幅に変化を遂げてきた。「足を守る」、「歩きやすくする」という基本的な機能の上に、装飾やありとあらゆる機能が追加されダーウィンの進化論さながら、革の紐靴から枝分かれを繰り返し現在に至っている。

その枝分かれ先の1つの進化の結果として、『LUNGE(ルンゲ)』というシューズブランドが存在している。



スポーツ・健康シューズ大国ドイツ出身



シンプルなデザインと落ち着いたトーンのカラーのAdajio。存在感と高級感は新規ブランドとは思えない風格。

ドイツ発のシューズブランドと言えば「アディダス」と「プーマ」が筆頭に挙げられるだろう。共に靴の製造業に携わっていた弟:アドルフ・ダスラー(アディダス創業者)と、兄:ルドルフ・ダスラー(プーマ創業者)が戦争をきっかけとし袂分かち、別々の道を歩むことで2つのブランドが生まれたのは有名な話。現在この2つのブランドは、スポーツ・ファッション・カルチャーといった様々な分野に影響を与えるトップブランドとして君臨している。

他にもドイツのシューズブランドとして名が挙がるのが創業240年以上の歴史を誇る「ビルケンシュトック」。王(君主)に仕える靴職人だったヨハン・アダム・ビルケンシュトックを創業者と位置づけているビルケンシュトックは、1900年代初頭に整形外科医でもあったカール・ビルケンシュトックが家業に携わったことにより、現在まで続くコルク×ラバー製のブルーフットベッド®を開発に繋がった。今ではファッションアイテムとしてゆるぎないサンダルは、もともと戦争で負傷した兵士の歩行を手助けする為の靴として製造されたモノが原型となっていて、本国ドイツでは「健康靴」、「矯正靴」としての認知度が高い。

そして取り入れられるスタイルから「英国」のイメージがかなり強い「ドクターマーチン」。実は生粋のドイツ生まれのこのブーツブランドは、クラウス・マーチンという医学博士が発明したブーツがブランドのスタートになっている。戦時中に医師として従軍していたマーチン博士は、自身の足の怪我をきっかけに軍から支給されるブーツが怪我をした足に全く適していないことを身をもって知り、柔らかい革とクッションの効いた靴底(後にバウンシングソールと呼ばれる)を組合わせたブーツを設計、製造。その柔らかさ、歩きやすさから販売を始めて10年程は購入者の80%前後が40代以上の女性だったという逸話もある。

そんな巨人達を生み出したドイツが今世界に送り出そうとしているのが、実は今回紹介する『LUNGE(ルンゲ)』

創業は2008年と巨人達からみればヨチヨチ歩きだが、創設者であるラース・ルンゲとヴォルフ・ルンゲの兄弟は30年以上ランニングシューズに関わる仕事をしており、経験とノウハウを活かしつつ独自に掲げるブランド理念を形にする為に『LUNGE』を立ち上げた。ドイツ北部ハンブルク近郊にある自社工場で、巨人達がまだ成しえていない新しい分野を切り拓こうとしている。



クッション性の追求



落ち着いたデザインのアッパー部部や独特な形状のアウトソール(靴底)にも拘りと機能が詰まっている。

『LUNGE』のシューズを語る上で外せないのが、クッション性と履き心地。「雲の上を歩いているようだ」と、かのラルフ・ローレンに言わしめた「スニーカーのロールスロイス」ニューバランスM1300よりも履き心地が良いと口にする人もいる程。

その履き心地を実現したのがこの一見すると何の変哲も無さそうな白いミッドソール。

頼り無さそうにも見えるこのミッドソール、実は革新的な構造になっている。圧縮EVAスポンジとポリウレタンという組み合わせはどのブランドでも採用されている一般的な素材だが、「Adagio」などに搭載されている素材はEVAが80%という通常では考えられない比率になっている。EVAはEthylene-Vinyl Acetate(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)の略称で、軽量ながら高いクッション性と耐久性をそなえた素材で、比率を上げれば上げるほどクッション性は増し軽量化される。

とは言ってもアウトソール(靴底)まで同じような素材にしてしまうと、ウォーキングやランニングで起きる地面との擦過や衝撃に耐え切れず履き心地もビーチサンダルのようなものになってしまう。そこで『LUNGE』は同じくドイツに本社を構えるok-gummiwerk社の「EURO STAR」を採用。

表面が堅く、反りの少ないラバーソール「EURO STAR」と、EVA比率の高いミッドソールとをヴァルカナイズド製法で接着することにより安定性がUP。さらに、土踏まずと踵・爪先のミッドソールの堅さを変えることで絶妙な履き心地を実現した。



上がミッドソールの内側、下が外側。色が変わっている部分があるのが分かる。




また履き心地へのこだわりはそれだけではなく、インソールまでおよぶ。

「GOMAX」と名付けられたインソールは高弾性のラテックス(主にゴムの原料になる)フォームを採用。人間工学的観点のもとに設計され、衝撃から足の裏を保護するだけでなくウォーキングやランニングする際に動きをサポートし医学的にも考えられた形状になっている。




シューズ本体だけでなくインソールもドイツ製、その証にソールの裏側には「Made in Germany」の刻印がされている。



環境への配慮



アッパーには幾何学模様にパンチングされた通気孔が施されている。

独自の理論と素材で最上級のクッション性と履き心地を実現した「Adagio」を含む『LUNGE』のプロダクト。実はさらに製品を作り出す前の段階で、ハードルの高い課題をみずからに課している。

それは環境への配慮だ。

アッパー素材はスエード素材にも見えるが、実は合成皮革。シンセティックレザーと呼ばれる高品質のポリウレタンマイクロファイバーから製造されているこの素材は、通常の皮革製品のように「なめし」作業が不要の為、加工の際に劇薬を使わないので工場排水などで環境汚染をする可能性が低く、人体に悪影響を及ぼすような物質の残留可能性も低いとされている。

また、ミッドソールに使用されているEVA素材も例え焼却してもダイオキシンなどの有害物質を排出することがなく、リサイクルが容易な素材になっている。「GOMAX」インソールも天然由来のラテックスから製造され、「EURO STAR」を提供しているok-gummiwerk社も環境意識の高い企業である。

製品製造に関わる素材にECO TEXOEKO-TEX® Standard 100(エコテックス規格100)という「人体への有害物質による影響や被害をなくすことを目的とし、繊維の全加工段階における原料、半製品、最終製品に適用される、世界的に統一された試験・認証システム」の基準に達しているものを採用するというスタンスをとっている。

自分達の製品を「Vegan Shoes(完全菜食主義の靴)」と表現するのも頷ける拘りようだ。



ファッションアイテムとしても大注目


TOKYO Wheelsの人気ブランド、CCPやrin projectのウェアとも相性はピッタリ。

さて、ここまで「Adagio」を含む『LUNGE』の機能性や理念について触れてきたが、同じようにモノへの拘りが強いTOKYO Wheelsユーザーにはクオリティの高さが伝わったことだろう。そこで次に重要になってくるのが、ファッションアイテムとしての使い勝手!

「Adagio」はシンプルで大人っぽい印象なこともあり、スタイリングの幅はかなり広めの万能型!!

上記画像のように鉄板コーデの足元に、




スポーツテイストを前面に打ち出したスタイルも、



説明不要のデニムコーデ、



JediaやHumiditのアイテムでキレイ目にまとめ、足元をスニーカーで外すスタイルだってなんのその



どんなスタイリングにも難なく取り入れられるのが、セレクトショップを中心に展開されている理由でもあり、ドイツ製・環境配慮と心の色々な所をくすぐってくる点が多いのもポイントだ。

他ブランドのスニーカーと比較すると若干高めの価格ではあるが、裏打ちされた機能とこだわり、そして使い勝手の良さを考えれば決して無茶な価格設定をしている訳ではない。「2,000km走っても最初に着用した時と変わりのないクッション性」と言われる『LUNGE』のクオリティの高さを是非ご自身の足で味わって頂きたい。

2016年春のスニーカーは、いつもより意識高い系で決めてみるのはいかがだろうか?

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text by koyano <STAFF PROFILE


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