UPDATE:2020.01.02
Fashion Holicモリのノンストップ物欲『エスコリアルウールが欲しい。』
カシミアをも凌ぐ?王室の羊”エスコリアルウール”の秘密。

肌触り極上のストールで新年を。
暖かくなったり寒くなったり、年末の大掃除で上半身裸で窓拭きをしていた時は我ながら「マジか・・。」と思いましたが、それぐらい気候が不安定ですね。
不安定な気候で最も活躍するアイテムはなんでしょうか。
僕はやっぱりストールなんです。
マフラーという言い方をしてしまうと寒い季節の防寒具というイメージで一気に活用度が狭まりますが、ストールという言い方だと秋口から春先まで使うことができる非常に有用なアイテムになります。
以前はレディース中心のアイテムでしたが、最近はメンズでも活用する方が増えてきた印象。僕自身は夏以外はストールは常に持ち歩いていて、温度調整に使っています。
基本暑がりなので「ストールなんていらないのでは?」と思われますが、コートとかを持ち歩くのが嫌なので逆に最高気温に合わせた服装にしてストールで最低気温を凌ぐというやり方で使っています。
今回はそのストールについて。少し時間に余裕がある、この年始にゆっくりと書き綴っていきたいと思います。
Jedia取り扱いの中で上質なストール生地を提供することで人気のジョシュアエリス。1767年に英国創業した老舗のミルで上質なカシミア生地やコートなどを生産しています。
彼らが提案するコレクションの中にカシミアのラインナップに隠れてスゴイ生地のストールがあるんです。
それがエスコリアルウールのストール。
スーツなどを好きな方は最高級ウール生地の代名詞としてその名前をご存じの方もいると思います。
エスコリアルウールはカシミアを凌ぐと言われるほど上質なウール素材です。カシミアの原毛の細さが約14マイクロン程度に対して、エスコリアルウールは約13マイクロン。原毛の細さが肌触りの良さに直結すると言われているウール素材で、実はエスコリアルウールはカシミアを凌ぐ細さだったのです。
エスコリアルの原毛はカシミア山羊よりも希少なミニチュアシープから採取されています。スペインの王侯貴族のみに使用を許されていた遠い昔、エスコリアル修道院で飼育されていとにちなんでその名前がつけられています。
その後スペイン王室の没落でミニチュアシープは一度絶滅したと思われていたのですが、密かに寄贈されていた種がドイツで発見され、そこから大切に保護・育成されて今にいたります。
毛足は長くカシミアのように滑らかな肌触りですが、強くカールしたウールなので、カシミアよりも弾力性があり、比較すればふっくらとした男らしい印象があります。

こちらがエスコリアルウール。
よく比較されるカシミアはこちら。

上がエスコリアルウールで、下がカシミア。カシミアは柔らかくフェミニンな表情を見せるのに対して、エスコリアルウールはカシミア並みの肌触りの良さを実現しながら、しっかりとした固さ、立体感を生み出していますよね。
実はサイズもカシミアが70x190、エスコリアルウールのストールが50x180と若干小さいのですが、同じようなボリュームに見えるのもその生地のしっかり感が為せる技です。
エスコリアルウールの方が印象として男らしく、ブリティッシュなスーツやタイドアップとの相性も良さそうです。
いつものジャケットスタイルに一巻きで防寒にもなりますし、こなれた印象が産まれますね。
タイドアップスタイルならコートの中に垂らすと効果的。ブルーのグレンプライドでラグジュアリー感が付与されます。
ぐるっと巻いたブラウンのエスコリアルウールストール。
50x180とマフラーよりも少し大きいサイズで取り回しの良いサイズ感ですが、その素材から存在感はピカイチ。
ざっくりしたアウターとあわせても違和感がありません。
黒パンツとあわせてチャコールのグレンプライド。
黒よりも柔らかく、全体を引き締めてくれます。
--
最後に驚いて頂きたいのはそのプライス。
カシミアに負けない肌触り、希少性はカシミアを超える、と謳っておきながらプライスがカシミアのものよりもかなり安い設定になっています。
「ん?これはなんでこんなに安いんですか?」
とメーカーに聞いてみたら
「原価はあまり変わらないんですが、カシミアほど名前が浸透していないので・・・。」
と正直なご意見を拝聴することができました。
なるほど。確かにこのうんちくを知らなければカシミアと同価格だったらカシミアを買うし、勧めてしまうかも・・・。
エスコリアルウールを浸透させるために頑張るメーカーさんの気持ちも汲んであげてくださいな。
他にも紹介しきれないネタが沢山あります。サブコラムとしてモリBLOGなどで書いていきたいと思います。またInstagram(Minor5)もやってますので、こちらも是非フォローお願いします!
--
Edit By Minoru Mori
暖かくなったり寒くなったり、年末の大掃除で上半身裸で窓拭きをしていた時は我ながら「マジか・・。」と思いましたが、それぐらい気候が不安定ですね。
不安定な気候で最も活躍するアイテムはなんでしょうか。
僕はやっぱりストールなんです。
マフラーという言い方をしてしまうと寒い季節の防寒具というイメージで一気に活用度が狭まりますが、ストールという言い方だと秋口から春先まで使うことができる非常に有用なアイテムになります。
以前はレディース中心のアイテムでしたが、最近はメンズでも活用する方が増えてきた印象。僕自身は夏以外はストールは常に持ち歩いていて、温度調整に使っています。
基本暑がりなので「ストールなんていらないのでは?」と思われますが、コートとかを持ち歩くのが嫌なので逆に最高気温に合わせた服装にしてストールで最低気温を凌ぐというやり方で使っています。
今回はそのストールについて。少し時間に余裕がある、この年始にゆっくりと書き綴っていきたいと思います。
王室の羊で作られたウール
Jedia取り扱いの中で上質なストール生地を提供することで人気のジョシュアエリス。1767年に英国創業した老舗のミルで上質なカシミア生地やコートなどを生産しています。
彼らが提案するコレクションの中にカシミアのラインナップに隠れてスゴイ生地のストールがあるんです。
それがエスコリアルウールのストール。
スーツなどを好きな方は最高級ウール生地の代名詞としてその名前をご存じの方もいると思います。
エスコリアルウールはカシミアを凌ぐと言われるほど上質なウール素材です。カシミアの原毛の細さが約14マイクロン程度に対して、エスコリアルウールは約13マイクロン。原毛の細さが肌触りの良さに直結すると言われているウール素材で、実はエスコリアルウールはカシミアを凌ぐ細さだったのです。
エスコリアルの原毛はカシミア山羊よりも希少なミニチュアシープから採取されています。スペインの王侯貴族のみに使用を許されていた遠い昔、エスコリアル修道院で飼育されていとにちなんでその名前がつけられています。
その後スペイン王室の没落でミニチュアシープは一度絶滅したと思われていたのですが、密かに寄贈されていた種がドイツで発見され、そこから大切に保護・育成されて今にいたります。
毛足は長くカシミアのように滑らかな肌触りですが、強くカールしたウールなので、カシミアよりも弾力性があり、比較すればふっくらとした男らしい印象があります。

こちらがエスコリアルウール。
よく比較されるカシミアはこちら。

上がエスコリアルウールで、下がカシミア。カシミアは柔らかくフェミニンな表情を見せるのに対して、エスコリアルウールはカシミア並みの肌触りの良さを実現しながら、しっかりとした固さ、立体感を生み出していますよね。
実はサイズもカシミアが70x190、エスコリアルウールのストールが50x180と若干小さいのですが、同じようなボリュームに見えるのもその生地のしっかり感が為せる技です。
エスコリアルウールの方が印象として男らしく、ブリティッシュなスーツやタイドアップとの相性も良さそうです。
あらゆるスタイルにハマるグレンプライド
それではスタイルで。いつものジャケットスタイルに一巻きで防寒にもなりますし、こなれた印象が産まれますね。
タイドアップスタイルならコートの中に垂らすと効果的。ブルーのグレンプライドでラグジュアリー感が付与されます。
ぐるっと巻いたブラウンのエスコリアルウールストール。
50x180とマフラーよりも少し大きいサイズで取り回しの良いサイズ感ですが、その素材から存在感はピカイチ。
ざっくりしたアウターとあわせても違和感がありません。
黒パンツとあわせてチャコールのグレンプライド。
黒よりも柔らかく、全体を引き締めてくれます。
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最後に驚いて頂きたいのはそのプライス。
カシミアに負けない肌触り、希少性はカシミアを超える、と謳っておきながらプライスがカシミアのものよりもかなり安い設定になっています。
「ん?これはなんでこんなに安いんですか?」
とメーカーに聞いてみたら
「原価はあまり変わらないんですが、カシミアほど名前が浸透していないので・・・。」
と正直なご意見を拝聴することができました。
なるほど。確かにこのうんちくを知らなければカシミアと同価格だったらカシミアを買うし、勧めてしまうかも・・・。
エスコリアルウールを浸透させるために頑張るメーカーさんの気持ちも汲んであげてくださいな。
他にも紹介しきれないネタが沢山あります。サブコラムとしてモリBLOGなどで書いていきたいと思います。またInstagram(Minor5)もやってますので、こちらも是非フォローお願いします!
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