UPDATE:2019.10.16
オシャクソン。オザキの勝手に着やがれ! vol.20
秋コーデの第一歩、大人の為のストール術。
キンモクセイの甘い香りが路地を賑わすこの時期、気づけば朝晩はかなり冷え込んでいます。そんな折、首元がガラリと空いている服装は非常に寒々しく見えてしまいます。大人のファッションは、見られる側にも配慮してスマートに。

上級者は皆やってる、基本の「キ」
最近、急に冷え込んできましたね。やはりオンラインの動向を見ていると、気温の低下に伴って、ニット関係が良く売れています。その次にウールコートやダウンといった大物たち。
でも、ちょっと待って。
ニットを買う、パンツを買う、アウターを買う。この3カテゴリーは特に必要なものだし、当然理解できます。けれど皆様、「ストール」を忘れていませんか?
ストールは、大人のファッションには非常に重要なアイテムの一つです。極端なことを言ってしまえば、同じコーデでもストールを「する」と「しないで」は、「大人」と「若者」の差位は見た目に影響してきます。そして、もう一つお勧めしたい理由は、必然的に渋い顔になる大人の方々の方が、色気の出るストールが良く似合う、というのもあります。
ストールは使い方、巻き方で様々な表情を見せてくれる、非常に優秀なアイテムです。今回は簡単に実践できるストール術を、一つご紹介致しましょう。
ストールは、老け防止にも効果的。
今回私が着用しているのは、フィレンツェの老舗attovannucci(アットヴァンヌッチ)のヴィンテージストール。イタリア名で「sciarpa(シャルパ)」と言います。
年齢を重ねるにつれて、首元のシワが気になるのは自然なこと。目を背ける前に、首元でお洒落を楽しむことが紳士のやるべき一歩目かと。attovannucciのシャルパは、デッドストックの高級シルク生地を大胆に染め直した、拘りの逸品。
首元に軽く巻くだけでOKなシンプルなスタイリングですので、是非覚えてください。

▲二つ折りにして輪っかを作る。

▲輪っかに対して、反対側の生地を通す。


▲通したら完成。左右の締め具合で、首元のボリュームを調整する。

▲適度に調整したら、残りはシャツの中に終っておく。この時インナーを着ておくと汚れない。
上質なシルクによる高級な艶感は、通常のストールとは一線を画す仕上がりとなっています。それ故にドレス感が非常に強く感じますが、このように首元にそっとしまってあげれば、自然なスタイリングに。
秋冬コーデは、首元の隙間をいかに上手に埋めてあげるかが、カギとなります。
とはいえ、やっぱりストールを巻くのは恥ずかしい。
と、まだ思っている皆様もいらっしゃると思います。
寒空の下、首元の隙間が埋まるか埋まらないかでは大きな違いとなります。比べるとその差は歴然。やらない理由は、ないのです。


▲首元の隙間が埋まるだけで、秋らしいこなれた表情に。秋冬はデコルテを見せないのが基本。
秋冬コーデを上手くまとめるコツは、首元の隙間を埋めてあげることです。まだ首の高いニットを着こむほどの気温でもない時は、こうやってストールを軽く巻いてあげるだけで、こなれた表情が完成します。
手持ちのワードローブをそのまま活かしつつ、ストールだけで変化を付けることも出来るので、是非トライしてみてください。
▼atto vannucci(アットヴァンヌッチ)




イタリア流シルクスカーフのsciarpa(シャルパ)。デッドストック生地特有の色合いは、現代風にするためにあえて色を染め直しています。

sciarpa(シャルパ)とはイタリア語でマフラーやストールを指す言葉。ネイビーとは一言に表現できない、ヴィンテージ特有の渋い表情。

大人のシンプルなコーデに、華を添えるシルクシャルパ。上品な雰囲気は、紳士のスタイリングをさらに一つ格上げしてくれます。
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