TOKYOlife TOP > 特集一覧 > フロント“3ポケット”という発想、ツーリングスペシャルなJKTできました。
text/MOTO NAVI、photo/SACHIHIKO KOYAMA(STUH)
ドーバー&RSAレザーズの
デザインコラボ

ジャケットを製造するのは高いクオリティで知られるライダースウェア・ブランドの「RSAレザーズ」が担当。生地は防水、透湿性に優れたダーミザクスを採用。裏地はメッシュ仕様。

背部に縦型ベンチレーション
バッグを背負っても快適に

袖の内側、背中の両サイドには縦型の大きなベンチレーションを装備。リュックを背負っても風が抜ける。ベンチレーション部分にはメッシュのウォッシャブルレザーを使用。

フロント大型ポケットで抜群のユーティリティ、妥協のない造り込み
最大の特徴であるフロントのビッグポケットはライディング時に財布、携帯電話などを入れておくのに最適。フラップの内側にはジップを備えるので物が飛び出す心配もない。

素材選びにまで
妥協のない造り込み

スタンドカラーの襟元には肌への“アタリ”を和らげるため合皮を使用。いっぽうバイクの車体が傷つきにくいようボタンはすべてラバーでカバーされている。妥協のない造り込み。

フロントのユニークな
L字デザインが斬新

ライディング用のジャケットで「フロントジッパーを全開にした着こなし方を想定する必要はない」と、あえてそう割り切ったことから生まれたL字型のユニークなデザイン。

肘、肩、背中のパッドで
安全性に配慮

肘および肩部には6mm厚のポリエステルニードルパットを装備。背部にはオプションのパッド(¥2,625)をインサートすることができるなど、安全性にも配慮されている。 パッド(別売り) ¥2,625

 MOTO NAVIを創刊時から読んでいる方なら、きっと「ドーバークラブ」というブランドのことをご存知だろう。ブランドの代表でもあるデザイナー、野本裕之さんが作り出すウェアは、ライディング時に求められる機能や着心地を高次元で備えつつ、そのデザインやシルエットはいわゆる“バイク用”とは一線を画すスタイリッシュなもの。
 そのドーバーが久々に新作ジャケットを手がけるという。ドーバーといえばレザーJKのイメージが強いが、今回野本さんが考えていたのは3シーズン着られるツーリング用のナイロンJK。そのファーストサンプルを見て驚いた。フロントに“前掛け”のような大きなポケットが付いているのだが、そのため前を全開にすると身頃の合わせが「L字型」になる、なんとも不思議なデザインなのだ。しかしそれこそがこのJKのポイント。「走行中、ジャケットを全開にして着ることってないですよね。いっぽうお腹の辺りに大きなポケットがあったらじつに便利なんです」と野本さん。なるほど。ライダーならではの視点から生まれた、4ポケットならぬ「3ポケット・ジャケット」である。
 このツーリング・スペシャルなジャケット。カラー、サイジング、ディテールなどにMOTO NAVIのリクエストを取り入れてもらい、ドーバークラブ×MOTO NAVI渾身の一着が出来上がった。自信作である。

text by MOTO NAVI

ウエストベルトがシルエットを引き締める
丈は短め、身頃、腕まわりも比較的タイトだが、アームホールなど可動部分はしっかりとゆとりがあり動きを妨げない。ウエストベルトがシルエットをキュッと引き締める。