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UPDATE:2026.09.08

GRAN SASSO(グランサッソ)のコットンニット

読みもの版|【秋の一枚目】Tシャツの隣に掛けておく"コットンニット"。1枚で様になる8Gと、秋アウターを長く使う12G

夏から秋にかけて、大人が着るべきものって何だと思いますか?

休日のカジュアルなら、TシャツからロンTへという流れももちろんありです。でも、それ以外のシーンで何を着るかと考えると、やっぱりニットなんですよね。

ただ、日本の気候でTシャツからいきなりウールのニットというのは、ちょっと暑すぎる。そこで、この時期にぜひ手に入れておきたいのが「コットンニット」です。

ところが、このコットンニットは意外にも市場にあまり出回っていません。必要なアイテムなのに、実は探すのが難しい一着なんです。

日本とイタリアの決定的な違い

イタリアも近年は猛暑が続いていますが、それでも日本と決定的に違うのが”湿度”。

イタリアには「サマーニット」という文化があるほどで、夏でもウールを着ることも。湿度が低く、汗や湿気によるベタつきが少ないからこそできるスタイルです。

一方、日本ではそうはいきません。気温が下がり始めても湿度が高く、秋になったからといっていきなりウールを着るにはまだ暑い。そこで必要になるのが、ウールほど暑苦しくなく、それでいてTシャツよりきちんと見える「コットンニット」というわけです。

ところが、いざコットンニットを探して展示会を回ってみると、これが意外と見つからない。

そもそもコットンニットの需要は、湿度の高い日本ならではの事情によるところが大きいもの。ヨーロッパでは「秋ならウールでいい」という考え方が一般的で、秋冬シーズンにコットンニットを用意する必要性は、それほど高くありません。

さらに、アパレル業界全体が厳しい状況にある中で、どうしても世界的に売れやすい定番モデルへと商品が集約される傾向があります。

そのため、春にはコットンニットを提案していても秋には展開しない、あるいはコットンニット自体をラインナップしないブランドも増えてきました。コットンニットは今、意外と見つけるのが難しいアイテムになっているのです。


そんな中でも、コットンニットを変わらず作り続けているブランドがあります。それが、GRAN SASSO(グランサッソ)です。



さらに魅力的なのが、8ゲージと12ゲージという2種類の厚みを揃えていること。コットンニットを展開していても、12ゲージのような薄手のものだけというケースが少なくない中、8ゲージまで用意しているのは非常に貴重です。

GRAN SASSOというブランドについて

GRAN SASSOは、1952年創業という長い歴史を持つイタリアのニットブランドです。

従業員数は400人以上で、年間およそ100万着を生産する巨大なファクトリーを持っています。PITTI UOMOでも非常に良い立地に大きなブースを構えており、各界の著名人が挨拶に訪れるほど。ヨーロッパのファッション業界では、非常に高いポジションと認知度を誇るブランドといえるでしょう。

一方、日本ではマーケティングの影響もあってか、まだ一般的な認知度はそこまで高くありません。ただ、近年は着実に知名度を上げており、ファッション好きの間ではすでによく知られ、実際に愛用している方も増えています。

また、数々の有名メゾンブランドのOEMも手がけていることからも、その技術力の高さがうかがえます。それでいて、他のイタリアンブランドと比較すると、体感として3割ほど価格が抑えられているのも魅力です。

その背景にあるのが、大量生産によるスケールメリット。糸や原材料を大量に仕入れることでコストを抑え、さらに大規模な工場に生産を集約し、オートメーション化を進めることで効率化を図っています。

つまり、価格が抑えられているのは決して品質が劣るからではなく、大きな生産背景を持つからこそ実現できる価格設定というわけです。

さらに、展示会に並ぶサンプルモデルの数も圧倒的。実際に取り扱っているニットブランドの中でも、モデル数はトップクラスです。

長い歴史と高い技術力、そして大規模な生産背景を持ちながら、日本ではまだ伸びしろのあるブランド。これからさらに注目度が高まっていくブランドだと思っています。

8ゲージ:スウェット代わりに使えて、一枚で様になる

まず紹介したいのが8ゲージのコットンニットです。

ロンT代わりというよりも、少しボリューム感がある分、スウェットやトレーナーの代わりとして使える一枚。それでいてさらっと着られるのが特徴です。

厚手ですが、コットンゆえに「暑すぎる」ことはなく、リブ仕様のため1枚でもきちんと見えます。



コットンチノ×クルーネック

Tシャツでは肌寒くなってくると、シャツやジャケットの出番が増えてきます。でも毎回シャツやジャケットを着るのはちょっと面倒…なんて時にも便利なのがコットンニットです。

一枚でさらっと着るだけでも、Tシャツよりきちんとした印象を作れるので、秋の立ち上がりにはとても重宝します。


そして、このスタイルのポイントになっているのが「ネッカチーフ」。



今年のGQのトレンド予測でもネックアクセサリーが挙げられているように、今季はネッカチーフにも注目です。夏にTシャツと合わせるのももちろんかっこいいのですが、個人的には、特に秋の立ち上がりにこそ取り入れたいアイテムです。

例えば、チノパンにコットンニットのクルーネック。これだけだと少しシンプルすぎると感じることもありますよね。そんな時にネッカチーフを一枚巻くだけで、首元にアクセントが生まれ、シンプルなスタイルがぐっと洒落て見えます。

シャツをレイヤードするほどではないけれど、もう少しスタイリングに変化をつけたい。そんな時にも、コットンニット+ネッカチーフはちょうどいい存在です。

シャツを中に着て衿を見せる

もう一つおすすめしたいのが、シャツをインナーに着て、衿元を見せる着こなしです。

首元がすっきり見えすぎるのは、今の気分では少しカジュアルすぎると感じることも。そこで、コットンニットの下にシャツを着て、衿を覗かせる。これだけで、ニット一枚で着るよりもツヤ感が生まれ、ぐっと上品な印象になります。


さらにポイントにしたいのが、袖の見せ方です。袖口からシャツをしっかり覗かせ、あえて少しまくってアクセントをつける。GQでも「袖元をしっかり見せる」スタイルがトレンドとして紹介されており、こうした細かなレイヤードが今っぽさにつながります。

シャツの裾はタックアウトして、ニットとのレイヤード感をしっかり見せるのもおすすめ。シャツの色を白以外にすることでより今年らしい着こなしに仕上がります。

ジャケットのインナー使い

コットンニットは、コートやジャケットのインナーとしても非常に使いやすいアイテムです。

例えばウールニットをジャケットに合わせるとなると、どうしても本格的な出番は11月頃からになりがち。ですが、インナーをコットンニットに変えるだけで、10月頃から同じようなスタイルを楽しめます。秋冬の装いを少し先取りできるのも、コットンニットの大きなメリットです。



ジャケットスタイルなら、同色のネッカチーフを合わせるのもおすすめ。首元にさりげなくアクセントが加わり、より洒落た印象に仕上がります。

一方、フーデッドパーカーを羽織るようなカジュアルスタイルとも好相性です。カットソーではインナーが軽く見えすぎる場面でも、コットンニットなら全体のバランスが取りやすい。


ちなみに、フーデッドパーカーのようなカジュアルなアウターを合わせる場合は、あえてネッカチーフを外すのが正解。大切なのは、その日のTPOや上に何を羽織るかに合わせて、ネッカチーフを足すかどうかを判断すること。少し艶っぽく、きれいめに見せたいときにはネッカチーフを加える。逆にカジュアルにまとめたいときは、あえて何も足さない。

コットンニットは、こうした小物の使い分けまで含めて、着こなしの幅を広げてくれるアイテムです。

ワイドシルエットのカジュアルスタイル

TEATORA(テアトラ)のようなワイドシルエットのカジュアルスタイルにもコットンニットは活躍します。


カットソー同様、万能な1枚として秋のレイヤードスタイルを乗り切るのに最適。ワイドパンツにそのまま合わせるだけでも様になります。


セットアップスタイルのインナーとしても優秀で、カットソーともウールニットともまったく違う質感を持つアイテムとして、幅広いシーンで頼れる存在といえるでしょう。

12ゲージ:薄手でロンT代わり、秋アウターを長く着るための一枚

12ゲージのコットンニットに関しては、クルーネックとモックネックの2種類をご用意。

■クルーネックタイプ



■モックネックタイプ



8ゲージに比べてかなり軽く、カットソーやロンTの「ちょっとあったかい版」といったイメージ。薄さゆえにタックインもしやすく、インアウトどちらでも使い勝手が良いです。

非常に薄手で、袖はリブ仕様。モックネックタイプは裾の両サイドにスリットが入っているのが特徴です。あえてリブ仕様にしていないことで、タックアウトした際にほどよいカジュアル感が生まれる作りになっています。



日本は秋が深まっても気温が下がりきらず、12月頃まで暑い日があります。レザージャケットなどの秋アウターを着たいけれど、中がTシャツだけでは物足りない。そんな時に、この12ゲージのコットンニットが真価を発揮します。

1枚でさらっと着るのはもちろん、秋アウターの下に着ることでその着用シーズンを大きく延ばせるのが最大の魅力です。

ジャケット×タックイン

BOGLIOLI(ボリオリ)の秋ジャケットにgiabsarchivio(ジャブスアルキヴィオ)のパンツ「MASACCIO(マサッチョ)」を合わせ、モックネックのコットンニットをタックインしたスタイルです。


タックインすることで、すっきりとした上品な印象に。さらに、首元にネッカチーフを軽く垂らすことで、ほどよく華やかさが加わり、より洗練されたスタイルに仕上がります。


一方で、裾をタックアウトすると一気に雰囲気が変わり、カジュアルな印象に。タックインとタックアウトで着こなしを自在に変えられることも、モックネックのコットンニットならではの魅力です。


人気色「トープ」カラー

また、GRAN SASSOの中でも特に人気の高いカラーなのが「トープ」。ブラウン寄りながら少し明るめのトーンのため、一枚で着ても様になりやすく、インナーとしてもアクセントになります。


Cinquanta(チンクアンタ)のレザージャケットのインナーとして着るのも好相性です。


チノ×ボタンカーディガン

INCOTEX(インコテックス)のチノに、GRAN SASSOのボタンカーディガンを合わせたスタイルです。


見た目はZANONE(ザノーネ)の「CHIOTO」とよく似ていますが、実際に着比べてみると編み地に違いあり。CHIOTOのほうがしっかりと目が詰まった仕上がりで、ブルゾン感覚で着るのに向いています。

一方、GRAN SASSOはより軽やかで、価格も比較的手に取りやすいのが魅力。CHIOTOに近いスタイリングを楽しみたい方にとっては、十分におすすめできる選択肢です。肩掛けにするなど、さまざまな着こなしにも応用できます。


まとめ

コットンニットは、見た目には寒々しさがないのに、長い期間着られるのが大きな魅力です。秋の立ち上がりから活躍し、気温がなかなか下がりきらない時期にも頼れる、非常に使い勝手のいいアイテムといえます。

すでにその便利さを知っている人からは支持されている一方で、まだまだ知られていないアイテムでもあります。これまでコットンニットに馴染みがなかった方は、ぜひこの機会に一度チェックしてみてください。

また今年は、コットンニットに限らず、「ネッカチーフを合わせる」「袖元をしっかり見せる」といった着こなしにも注目です。こうしたスタイリングを少しずつ研究しながら、自分なりの秋の着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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