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UPDATE:2026.07.06

GBS(ジービーエス)のパンツ

読みもの版|【次のドレスパンツを探してる40代へ】街のワイドは若者向け。満を持して再開した大人クラシック3型

同じドレスパンツを何年も愛用していると、「そろそろ違うシルエットも試してみたい」と思う瞬間があります。

パンツのシルエットはメンズファッションの印象を大きく左右する重要な要素。しかし、今のトレンドを見渡すと、深いプリーツや極端なワイドシルエットなど、若い世代のカジュアルスタイルを前提にしたものが主流です。

もちろん流行としては魅力的ですが、ジャケットやシャツを軸にした大人の着こなしでは、少し取り入れにくいと感じる方も多いでしょう。

では、大人が次に選ぶべきパンツとは何なのか。
その答えとして注目したいのが、イタリア発のパンツブランド「GBS(ジービーエス)」です。

GBSとは? ―giabsarchivioのもう一つの世界―

GBSは、人気パンツブランド「giabsarchivio(ジャブスアルキヴィオ)」の兄弟ブランドとして誕生しました。製造を手がける工場はgiabsarchivioと同じですが、そのコンセプトはまったく異なります。

手掛けているのは、イタリア・ミラノの名門セレクトショップ「ERAL55」や、ブライアン・バリーという百貨店で経験を積み、giabsarchivioを立ち上げて大成功を収めたファッションディレクター・中新井淳平氏。現在もイタリアを拠点に活動する、日本人屈指のイタリアファッションのスペシャリストです。

GBSは、giabsarchivioのハイエンドラインという位置付けで展開されるブランド。giabsarchivioでは表現できかった、よりクラシックで実験的なパンツ作りに挑戦し、素材や仕立て、ディテールに至るまで、ワンランク上のものづくりを追求しています。


「giabsarchivioはできなかったこと」を形にしたブランド
giabsarchivioはスポーティーなパンツブランドとして確固たる地位を築いています。
一方、GBSが目指しているのは、クラシカルなテーラードスタイルを現代的に再解釈すること。いわば「giabsarchivioでやりたくてもできなかったこと」を形にしたブランドです。

そのため、本家よりも実験的なモデルが多く、生地へのこだわりも一段と深いものに。ディレクターの中新井氏は、生地マニアと言ってもいいほど素材への造詣が深く、GBSでもその知識と審美眼が存分に発揮されています。

また、GIAB'S(ジャブス)社は数々の世界的ハイブランドのOEM(受託製造)も手掛けており、1960〜70年代のものまで含めた膨大な生地アーカイブを保有しています。中新井氏はその中から価値ある素材を選び出し、現代の技術で復刻。

そこへ、腰回りにゆとりを持たせた深めの股上や、裾を細く絞りすぎないクラシカルなシルエットを組み合わせることで、テーラードパンツの魅力を現代的に表現しています。

生地とシルエット、その両方からクラシックを再解釈している点こそ、GBSならではの面白さと言えるでしょう。

誕生当初は、早すぎたブランドだった
実はこのコンセプト、数年前にgiabsarchivioから展開されていました。

しかし、わずか1シーズンで終了。当時はgiabsarchivioが絶好調だったこともあり、「あえて別ラインを展開する必要があるのか」という市場の空気が強く、新たな提案が十分に受け入れられるタイミングではありませんでした。

その後、giabsarchivioはブランドとして成熟し、新たな価値を提案する土壌が整いました。中新井氏自身も「当時は早すぎた」と振り返るこのプロジェクトは、ブランド名をGBSへと改め、満を持して再始動を果たしました。


GBS"3つのシルエット"を徹底解説

1998|まず最初に試したい万能モデル

giabsarchivioが好きで、GBSをぜひ試してみたいという方におすすめしたいのが、ワンプリーツのテーパードモデル「1998」です。

特にgiabsarchivioの人気モデル「ダンテ」を愛用している方に気に入ってもらえるモデル。とはいっても、「ダンテ」とは履き心地やシルエットの印象はまた異なります。

「ダンテ」は、細身のパンツが好きな方がワンプリーツを取り入れる際にぴったりな一本。一方で「1998」は、股上が深く、腰回りに程よいゆとりを持たせながら、裾へかけて緩やかにテーパードするシルエットが特徴です。クラシックな雰囲気を持ちながらも、現代的に見える絶妙なバランスに仕上がっています。

実はこのモデルは、ジャブス社の会長自身が愛用していたパンツをベースにサンプリングされたという背景もあり、ブランドのルーツを感じられる一本でもあります。

コットンヴィンテージドビー


ピケのような立体感が魅力のヴィンテージドビー素材を使用しており、アーカイブ生地ならではの豊かな表情を楽しむことができます。

GBSは太めのシルエットが多く、ついカジュアルなパンツとして捉えがちですが、本来のテーマはあくまでクラシカルなテーラードスタイル。そのため、シャツジャケットなどを合わせて、上品にまとめるスタイリングがおすすめです。

パウダーピーチコットン


パウダーのようなしなやかで柔らかなタッチに、わずかに起毛感と上品な光沢を備えた生地です。

双糸を使用することで、滑らかな肌触りに仕上げられており、シリーズの中では最も価格を抑えたモデルながら、高級感を十分に感じられます。

明るめのネイビーカラーは、夏のスタイリングとも相性が良く、軽やかに取り入れられる一本です。

リネンウールキャンバス


通常であれば7〜8万円クラスでもおかしくないリネン×ウール素材。アーカイブ生地だからこそ実現できた価格です。

遠目にはウールの上品な表情を見せつつ、近くで見るとリネン特有の節やシャリ感、ほのかな光沢が感じられ、非常に色気と存在感のある生地に仕上がっています。

TシャツにGジャンといったカジュアルな合わせでも、ラフになりすぎず、大人らしい品をしっかりと保ってくれます。


2002|大人が履けるストレートワイド

2002はノープリーツのストレートシルエット。今どきのワイドパンツとは異なり、腰回りをコンパクトに設計しているため、大人らしい上品さがあります。

通常のワイドパンツとして取り入れてもいいのですが、こちらもシャツジャケットとの相性も抜群なので、ぜひこの組み合わせを楽しんでほしい。

ブリスベイン2プライコットン


ワークテイストを感じさせる素材感ながら、柔らかく快適な履き心地。こちらもパンツながら贅沢にも双糸を使用しており、密度の高い生地となっています。

いつものシャツスタイルでも、パンツを変えるだけで一気に雰囲気を変えてくれる不思議な一本。映画レインマンでダスティンホフマンが見せたような、どこか無骨で品のある空気感を思わせるスタイルをつくってくれます。


コットンリネンヘリンボーン


写真ではやや分かりにくいのですが、実はシャドウヘリンボーンの生地を使用しています。ベーカーパンツのような雰囲気を持ちながらも、それを上品に昇華したようなパンツです。

ベーカーパンツのニュアンスを残しつつ、大人っぽく、かっこよく穿ける一本を探している方に特におすすめです。

2005|もっとも変化を楽しめる一本

「2002」と似たシルエットですが、こちらの方が渡りにややゆとりを持たせた設計。程よいワイドシルエットを求める方には特におすすめの一本です。

また、股上も深めに設定されており、ジャストウエストで穿くことで、よりクラシカルな雰囲気を一層楽しむことができます。

スラブリネンコットン


リネンを52%使用した生地は、リネン混ならではのシャリ感と上品な風合い。素材本来の高級感を存分に味わうことができます。

フロントはプリーツではなくダーツで立体感を表現しているため、腰回りにはほどよいゆとりがありながら、主張しすぎないシルエットに仕上がっています。

サイドアジャスター仕様のため、ベルトレスでも美しく穿くことができ、タックインスタイルもスマートに決まります。

まとめ

「いつものパンツには少し飽きてきた。でも、今どきのワイドパンツは少し若すぎる。」そんな大人の悩みに応えてくれるのが、GBSです。

ヴィンテージ生地を見極める審美眼を生かし、市場にはほとんど出回らないアーカイブ生地を、現代的な仕立てで表現。素材へのこだわりはGBSならではの魅力で、生地を眺めているだけでも、その世界観の奥深さを感じることができます。

「いつものパンツから少し印象を変えてみたい」。そんなときの新たな選択肢として、一本ワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。私たちも、これから注目していきたいブランドの一つです。

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