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Ordinary Things
2019.08.22 Thu
TVニュースにて、海外から来た旅行客が「日本はサウナみたいだ」と言っているのを見ました。
おっしゃるとおりですよね。住んでいる私たちだって危険を感じるほどの暑さになっています。
少しでも涼を求め、今年の夏はやたらと”ハンディファン”を持って歩いている人が目立っています。(でんでん太鼓みたいな手持ち扇風機)
そんなの若い子だけでしょー?と思いきや、結構お兄さまお姉さま世代の方もハンディファン片手に歩いているところを見るんですよね。若い子の流行りというよりも、”夏を生き抜くためのアイテム”となっているような気がします。
そもそも”ハンディファン”の起源を辿ると、扇子ですよね。クーラーも扇風機もない時代、日本の夏に無くてはならない存在でした。
もちろん自力で扇がないといけませんが、その姿は気品と情緒溢れる佇まい。日本の夏らしさを感じさせてくれます。
Ordinary Thingsで扇子といえば、昭和初期創業”京扇子”の製造卸業の「大西常商店」。創業以来扇子一筋という老舗メーカーです。
平安時初期に誕生した歴史の長い”京扇子”。京扇子の製造は、工程ごとに職人が存在し手間ひまかけて作られているだけあって、手馴染みがよく使うたびに自分専用の扇子になっていくのも特徴。目につくものなだけに、いいものを持っておきたいですよね。
◆関連NEWS「仰ぐだけで一段と美しく。上品で優雅な色気を引き出してくれる大人のたしなみ」
そんな手間のかかっている扇子だとさぞお高いんじゃ?と思ってしまいますが、ポータブルファンと変わらない価格帯から展開しているので、思った以上に手に取りやすいんです。
▼和柄 京扇子/大西常商店 ¥3,000 (税抜)
伝統を守るだけでなく、次の百年後につなぐための新しい商品づくりにも積極的に取り組んでいます。
ルームフレグランス「かざ」もそう。「かざ」とは京都で「香り」を意味する言葉。扇子の骨”扇骨(せんこつ)”を使ったスティックタイプのルームフレグランスです。
洋室だけでなく和室にもぴったりなデザインがお洒落だと、プレゼントにも選ばれています。
◆関連BLOG「和室にも合う”扇ルームフレグランス”。」
扇子は昔の人のものだと思っている方はいるかもしれませんし、文明の力にもかないません。それでも扇子にしかない魅力があるんですよね。
ハンディファンは一旦置いて、扇子デビューしてみるのもいいですよ。自分の所作を改めて気を使うようになるかも。
ちなみに…
大西常商店の4代目女将さんは20代とまだお若い方。
老舗扇子メーカーの女将さんとして毎日奮闘されている姿が「KYOTO CRAFTS MAGAZINE(伝統工芸の仕事マガジン)」に掲載されています。私も読ませて頂いたのですが、京都の女性は物腰柔らかくも芯が強く格好いいですよね。お酒も好きな方のようで、勝手ながら親近感が湧きました。笑
ご興味のある方は是非。「暮らしと工芸 大西常商店・大西里枝のある1日」
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