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UPDATE:2018.07.28

7mesh(セブンメッシュ)の解体新書

7meshの最涼ジャージは”汗を吸わない”って、知ってた?


ARC'TERYX(アークテリクス)の全盛期を支えたメンバーにて設立されたという、異例の歴史を持つブランド"7mesh(セブンメッシュ)"。

実はARC'TERYX時代にでも自転車ウェアを展開していたのですが、やはりそれも長くは続かず2シーズンほどで終了。自分たちの作りたいものを作る!それが商品への情熱、やる気につながるものだとわかっている彼らは、バイシクルウェアを諦めきれず7meshを作ったのです。



7meshのアイテムはカナダ以外で生産していますが、企画から製作、テスト、サンプルは彼等の原点でもあるブリティッシュコロンビア州スコーミッシュで全て行われています。自分たちの大好きな街にて、最も根付いているカルチャーを大きくしたい。そんな思いもあったのではないでしょうか。


さらに7meshにはASSOSの元セールススタッフが在籍していることもあり、ロードウェアへのこだわりが色濃くでているのがわかります。歴史も新しく、違う畑からやってきたブランドにASSOSの元セールススタッフが入ってくること自体すごいですよね。それほど7meshの技術は世界的にも評価されているのです。

そんな7meshのこだわりポイントはどこにあるのか?今回は、実際にウェアを例にとってみていきたいと思います。


汗を吸うのではなく、流すサイクルジャージ?


通常、夏のサイクルジャージは汗を吸ってどれだけ早く乾かすかがポイント。ですが、7meshの最涼ジャージ【Highline Jersey】は違います。なんとDWR撥水加工を施すことで汗を吸わないサイクルジャージなんです。



とはいえ、ただの突拍子もない発想にてウェア内がビチャビチャになっては意味がありません。これは、汗を吸わないことでウェア内に留まらせないという考え方。つまり、ウェア内から汗を流し出すことで肌がべチャべチャにならない仕組みになっているのです。

実際に走ってみると、いつもよりジャージの袖から汗が流れてきたり、ビブがいつも以上に汗で湿っているように感じることでしょう。ですが、ライド後にジャージを脱いでみると不思議と肌はカラっとしているんですよね。



7meshのロードウェアに関しては、基本的に巷に流れている生地は採用しません。使わないというよりも、理想のものがないゆえに一から作ってもらっているのです。

サイクルウェアに広く使われている"エラスティック"などを採用しないのも、汗の吸水性が高いから。ウェアが濡れていることは、アウトドアシーンにとって体を冷やし、死に直結することと同じ。自転車ウェアとしてはそこまでストイックに考えなくてもいいのかもしれません。ですが、汗冷えによる余計な体力消耗やウェア内の不快感にだってつながること。その問題を自転車ウェアとして出した答えが、【Highline Jersey】の汗を吸わないという機能性だったのです。


また、7meshはデザインが極端に少ないことにお気付きでしたか?プリントによる装飾があってもロゴ程度になっています。



それもプリントをデザインとしてつけた際、その部分の透湿性が失われるくらいならそんな無駄は必要ない!という考え方ゆえ。7meshウェアは不要なものを最大にそぎ落とすことで完成されるのです。その分、デザイン面ではウェアの色を決める女性のカラー専門デザイナが在籍。機能を損なうことなく、ブランドの特色をしっかり感じられます。


世界最高峰をベンチマークとする、7mesh。


バイシクルウェア界の最高峰といわれるスイス発のブランド"ASSOS(アソス)"ですが、それもビブによる功績が最も大きいでしょう。そんな優れたビブの機能を、他のブランドが黙って見ているわけがない。自社製品の参考にしようと思うのが普通ですよね。他の業界なら新しい技術が取り入れられるとすぐに広まるくらいですから。

しかし、ASSOSビブの技術や考え方は簡単に取り入れられるものではありません。特許や手間や金銭面でも。だからこそこれほど高い評価を受けているのです。ですが、そんな不可能を可能にできるもう一つのブランドが7mesh。


ASSOSビブのメイン仕様、「ゴールデンゲート」と呼ばれるパッドとショーツを縫い合わせない製法。ペダリング中にパッドが体に密着し、股ずれが起こりにくいASSOSビブならではの技術です。

この考え方を、7meshはパッドを縫い付けた生地とショーツを二重構造にすることで見事解決。パッドの付いた内側の生地だけが独立し、ライド中もお尻にフィット。さらに生地が二重になっていることで縫い目を内側に隠すことができ、肌触りも良いんです。

また、ASSOSビブといえば肌に食い込みにくい一風変わったサスペンダーも特徴的です。一見逃してしまいそうなところですが、7meshはこういったちょっとしたポイントもしっかりと活かしているのではないのかな?という仕様が感じ取れます。



パタンニングに関する高い技術と、生地への豊富な知識。
アウトドア目線を加えつつ、自転車に落とし込んだ機能美は7meshにしかできない強みであり、無駄のない芸術性すらも感じさせることでしょう。


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text by sasaki <STAFF PROFILE



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