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TOKYO WHEELS
2018.07.11 Wed
サイクリストにとって、「グローブ付ける派・付けない派」論争は常につきまとう問題だ。
ちなみに、私は付けない派(下ネタではない)。素手の感触が好きで、いわゆる「ダイレクト感」をモロに感じられるからこればっかりはやめられない(下ネタでなない)。しかし、こんなことを言うと「自転車業界に従事する人間がなんたることだ!」とお叱りを受けそうだし、「付ける派」からしてみれば「転んだ時に大けがするぞ!」ということを真っ先に言われるに違いない。
そんな私でも、一年に数回だけグローブを付けて走ることがある。「グローブの着用が義務付けられているレース」に出場するときだ。ハッキリ言って、そういったレースでもどれだけ違和感を消せるかを考え、薄っぺらいGIROのLTZという昔のグローブを使用している。だが、着用感が正直微妙で、しっくり来ていない。仕方なく付けている、というレベルだ。
そんな中、今シーズン実物を見る前から「これは、自分史上稀に見る良いグローブだ!」と太鼓判を押して仕入れたグローブがある。インターネットを通して、画面上で判断しただけ、のアイテムだ。正直届くまで不安しかなかったが、実物を見て不安が安心に変わった。
Isadoreのシグネチャーグローブ。今シーズン、ブランド問わず「超シンプルなグローブは1モデルでもいいので仕入れておこう」と思った。本音を言えば、ジャージのデザインや車体の色に合わせた方が全体のコーディネートは引き締まる。しかし、果たして何人のサイクリストがそこまで気を使っているかと考えたとき、「何にでも合わせやすい、主張の弱いグローブの方が賢明じゃないか?」と思い、このグローブを仕入れるに至ったのだ。
それがIsadoreと分かるのは、手のひら側のみ。しかし、走行中に一体何回手のひら側を見せることがあるだろうか。恐らく、そんなに無いはずだ。ハンドサインの時、ぐらいだろうか・・・。
シンプルなグローブの割には、必要最低限の機能は備えている。汗を拭うためのパイル状の生地を縫い合わせていたり、
グローブを脱ぐときに便利な引手が、ハンドリングの邪魔にならないよう付いていたりする。
この類の「品質表示ラベル」と言われるものは、下手するとグローブ内部に紙が縫い付けられていることもあり、着用感を圧倒的に悪くする致命的な欠点になりがちだが、こういうソリューションでスマートに解決するあたり、一歩進んでいると感じる。
手の甲側の素材、めちゃくちゃ良く伸び肌馴染みが良い。「Coldback」と呼ばれる機能があり、黒色でも太陽光を浴びて暑く感じにくいよう工夫が施されている。
何より、最大の魅力は、ベルクロが使われていないことだ。サイクルジャージの最大の敵は、ふとした瞬間に視線がぶつかることではなく、ふとした瞬間にベルクロがジャージなどにくっつき、ジャージ生地を傷めてしまうことだ。これは「惨事」と言う他ない。できれば起きてほしくない出来事である。しかし、このグローブならその心配もない。気を抜いていても、そうした不安要素が一つ取り除かれるだけでかなりのプラスポイントになり、このグローブを選ぶきっかけになるのではないか。
なぜ今回、私がこのグローブをピックアップしたのか、それは
このお気に入り登録数の少なさだ。良い商品であるのに、注目度が低い・・・これは明らかに買い付けをしてきた私が「Isadoreのグローブはいいぞ~★」と言ってこなかったからである。
ということで、私はもちろんASSOSを第一優先に考えなくてはいけないのだが、ASSOSばかりを贔屓していてもアレなので、週末のライドからこれを使ってみようと思う。
モガワ
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この記事を書いた人
自転車が好きすぎてTOKYO WHEELSで働き始めてしまった自転車バカ(坂バカ)。今ではお店に立つことはほとんどなくレアキャラ化しており、基本的には中の人として仕事に従事。様々なサイクルウェアブランドの仕入れを行い、実際に身に着けて走る中で、それぞれの良さを見つけ出し情報発信し続けていく。
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