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2016.04.29 Fri

ASSOS PROSHOP TOKYO WEST

GOOMAHとCANYONを比較してみた。

副題:Blogはやっぱり夜書く派。

こんにちは、オガワです。モガワです。

そう、私は今、心斎橋の空の下でこのBlogを書いておりますのよ。ムフフ。

明日はコレだ!
ASSOS WORKSHOP in OSAKA!!(14時からですよ!!)

さて、先日のメルマガにも書いた、GOOMAHバイクとCANYONについての比較インプレッションをば。

CANYON AEROAD – 2010年頃リリース?のフレーム。アルデンヌクラシックでジルベールが3連勝し、ホアキン・ロドリゲスがワールドツアーランキング1位を獲ったフレーム。フレーッシュ・ワロンヌはジルベール以降4年連続で優勝したフレームであり(今年はUltimateを駆ったバルベルデが勝利。CANYONライダーで言えば5連勝。)今は進化版のAEROAD CF SLXが活躍しています。

いわゆるエアロフレームのはしりとも言え、実は風洞実験等での検証がなされていないという噂も。剛性感としては、全体的な硬さはなく、ウィップが効いて脚に優しいという印象。リア三角が小さく、リアの反応は上々。硬そうだからコツコツと振動を拾いそうなイメージもあるが、実はそんなこともなく、全体感からすれば実にマイルドな乗り心地。おそらく、一般的なエアロフレームをイメージして跨ると、そのギャップに驚くはずです。

しかし、硬すぎないことこそが、プロ選手がこぞって使っていた理由なのかもしれません(尚、現在のフラッグシップであるAEROAD CF SLXは風洞実験による検証で、○○km/h走行で○○Wセーブできる、的な実証がされているはずです)

GOOMAH – スイスのフレームメーカー。ASSOSのためだけにフレームをつくっていると言っても過言ではありません。とにかくマイナー感のあるメーカーですが、作りは真面目そのもの(な気がします)。
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ASSOSのスペシャルフレームは、実にキレイなペイント・ステッカー。レーシングフレームの雰囲気プンプン。ロゴが左右のダウンチューブで色が違い、右側が白抜き、左側が黒抜きでインパクトあります。また、所々にアクセントカラーとしてゴールドが効いており、高級感あります。フレーム塗装もマットとクリアを使い分けており、手の込んだ仕様なんです。
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<BB周り比較>
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チェーンリング・クランクはほぼ同じものと想定してみます。
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こちらはGOOMAHのBB周り。特別ゴツイ感じは見た目からはあまり感じないのですが、よく見ると、「割と太め・・・?」的な各チューブ。
「硬い板を踏んでいるような感じ」に思えたのは、もしかしたらこのBB周辺の作りのせいかもしれません。
そして、違いはCANYONのBBを見ると一目瞭然。
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CANYONのBBが薄っぺらく見えてしまいます。ねじれに対する剛性が強く感じるのは、やはりGOOMAHに軍配。

<ヘッド比較>
ヘッドチューブは、その形状の違いから、明らかに違いが感じられます。
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GOOMAHに比べ、CANYONの方が幅があり、縦剛性が強い印象。これは、ダンシングで左右に振ったときに顕著に表れます。扱いやすさも、GOOMAHに軍配か?

<シートステイ比較>
断面形状が、横に広いか縦に広いかでもちろん剛性(振動吸収性)が変わってきますね。GOOMAHは意外にも横幅が広い設計で、CANYONは縦に広く作られているため、縦剛性が高いのがCANYON、横剛性が高いのがGOOMAHということになります。
実際の走行感は、それほど変わらないという印象なんですがね・・・
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<チェーンステー比較>
これも、ペダリング時の剛性感を比較検証する大きな要素のひとつ。
圧倒的なボリューム感と、ストレートに近い形状がGOOMAH。それに比べ、CANYONは薄くて微妙にカーブしているのです。これは、リアエンドへの繋がり方とともに、車体全体のたわみにも影響してくるポイントとも言えます。
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<総括>
全体的に、両社とも質実剛健で真面目な作りなのですが、各チューブのバランスとジオメトリー的に、GOOMAHバイクの方がより剛性の高いフレームに仕上がっていると言えます。それは、たとえCANYONでZIPPのホイールを履いたとしても、バイク全体の剛性感はGOOMAHに勝てないだろう、と思わざるを得ない感じです。
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もしかしたら、CANYONの剛性が低すぎて、GOOMAHぐらいが今のカーボンフレームのスタンダードなのかもしれませんが、なにより、どちらのフレームも見た目にそぐわない剛性、ということです。

一長一短で、GOOMAHの剛性感は評価しつつも、豪脚の人じゃなきゃ乗りこなせないんじゃないか、とも思ってしまいますし、CANYONは実は高速域でもエアロ効果はあまり感じられない、といった印象もあります。

しかし、硬ければいいというワケでもなくて、やはりその人に合ったフレームが・・という、最終的には一般論に落ち着いてしまうのですが、いろんなフレームを試して自分に合ったバイクを見つけましょうね!というお話。見た目で選ぶのももちろんOKですが、やはり相性は大事ですからね。

さて、明日は大阪店で待ってますよー!

モガワ

この記事を書いた人

オガワ

自転車が好きすぎてTOKYO WHEELSで働き始めてしまった自転車バカ(坂バカ)。今ではお店に立つことはほとんどなくレアキャラ化しており、基本的には中の人として仕事に従事。様々なサイクルウェアブランドの仕入れを行い、実際に身に着けて走る中で、それぞれの良さを見つけ出し情報発信し続けていく。

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